先月、挿絵画家グループ主催の懇親会に招かれて出席した。会場は有楽町駅近くの『銀座インズ』内のレストラン。
有楽町へ出かけたのは久しぶりで、『銀座インズ』というビルが建っていることを初めて知った。
集まったのは、出版関係者、作家、編集者の他、多くのイラストレーターの人たち。久しぶりに会った親しい知人たちと談笑。出版社を退社しフリーになった編集者を紹介されて名刺交換したら、以前、よくパーティで会った知人だったり。イラストレーターの人たちは自分の作品を持って見せに来てくれたり。
その後、近くにあるナイトクラブへ、メールで送られた地図を見ながら行った。文壇クラブではなく、会員制ナイトクラブで、親しい知人のノンフィクション作家O氏からの誘いである。年明けからメールのやり取りと、前日の電話での約束だったが、会うのは15年ぶりで、なつかしかった。数日前にYouTubeで対談や講演の断片映像を見ておいたが、実際に会った時のほうが、年齢を重ねたことを感じさせないような若々しい魅力があった。著書も毎月のように出していて多方面で活躍しているためか、パワフルな意欲と覇気と自信に満ちあふれているような感じだった。店内はサロンふうの雰囲気で、集まった20人足らずの人たちは中高年から熟年紳士が多く、ほとんどの人と名刺交換したが異業種の人たちばかり。ふだん聞けないような面白いエピソードや仕事の話など聞けて、興味深くさまざまなお喋りを楽しんだ。時間が経つのを忘れるような楽しいひとときで、タクシーで送られて帰宅したのが午前2時。最近の私の生活では珍しく遅い帰宅時刻になった。
大勢の人と会うと、いつもそうだが、精神が昂ぶっている状態のまま、翌日はグッタリとソファでゴロゴロしていたら、海外へ取材に出かけたO氏から電話がかかってきて、お喋り。続けて他の国へも取材と言うので、「ずいぶん精力的ですね」と、思わず言ったが、そのエネルギッシュな行動力には驚かされるし尊敬もしたくなる。さらに驚かされたのは、贈呈された著書を読んだ時だった。雑誌では読んだことがあるが、単行本を読んだのは初めてだった。
(こういう本を書く人だったのね……!)
自伝的ノンフィクションだったが、素晴らしい小説的描写もあって感動もしたし、今までとイメージがかなり変わってしまったほど衝撃的だった。記憶をたどってみると、作家の出版記念パーティの会場で、親しい作家から紹介され、初めて言葉を交わしてから28年も経っている。その後、いろいろな会で会ったが、個人的には、お酒と食事や、会の後のお茶や、電話のやり取りが、それぞれ何年ぶりという程度である。大勢で飲んだことはそう多くはないが、スポーツ新聞社主催の屋形船の宴で一緒に楽しんだことを思い出す。
久しぶりに会ったなつかしさだけではなかった。長年、抱いていたイメージが変わるほどの、思いがけなくも胸のときめく再会の夜となった。
有楽町へ出かけたのは久しぶりで、『銀座インズ』というビルが建っていることを初めて知った。
集まったのは、出版関係者、作家、編集者の他、多くのイラストレーターの人たち。久しぶりに会った親しい知人たちと談笑。出版社を退社しフリーになった編集者を紹介されて名刺交換したら、以前、よくパーティで会った知人だったり。イラストレーターの人たちは自分の作品を持って見せに来てくれたり。
その後、近くにあるナイトクラブへ、メールで送られた地図を見ながら行った。文壇クラブではなく、会員制ナイトクラブで、親しい知人のノンフィクション作家O氏からの誘いである。年明けからメールのやり取りと、前日の電話での約束だったが、会うのは15年ぶりで、なつかしかった。数日前にYouTubeで対談や講演の断片映像を見ておいたが、実際に会った時のほうが、年齢を重ねたことを感じさせないような若々しい魅力があった。著書も毎月のように出していて多方面で活躍しているためか、パワフルな意欲と覇気と自信に満ちあふれているような感じだった。店内はサロンふうの雰囲気で、集まった20人足らずの人たちは中高年から熟年紳士が多く、ほとんどの人と名刺交換したが異業種の人たちばかり。ふだん聞けないような面白いエピソードや仕事の話など聞けて、興味深くさまざまなお喋りを楽しんだ。時間が経つのを忘れるような楽しいひとときで、タクシーで送られて帰宅したのが午前2時。最近の私の生活では珍しく遅い帰宅時刻になった。
大勢の人と会うと、いつもそうだが、精神が昂ぶっている状態のまま、翌日はグッタリとソファでゴロゴロしていたら、海外へ取材に出かけたO氏から電話がかかってきて、お喋り。続けて他の国へも取材と言うので、「ずいぶん精力的ですね」と、思わず言ったが、そのエネルギッシュな行動力には驚かされるし尊敬もしたくなる。さらに驚かされたのは、贈呈された著書を読んだ時だった。雑誌では読んだことがあるが、単行本を読んだのは初めてだった。
(こういう本を書く人だったのね……!)
自伝的ノンフィクションだったが、素晴らしい小説的描写もあって感動もしたし、今までとイメージがかなり変わってしまったほど衝撃的だった。記憶をたどってみると、作家の出版記念パーティの会場で、親しい作家から紹介され、初めて言葉を交わしてから28年も経っている。その後、いろいろな会で会ったが、個人的には、お酒と食事や、会の後のお茶や、電話のやり取りが、それぞれ何年ぶりという程度である。大勢で飲んだことはそう多くはないが、スポーツ新聞社主催の屋形船の宴で一緒に楽しんだことを思い出す。
久しぶりに会ったなつかしさだけではなかった。長年、抱いていたイメージが変わるほどの、思いがけなくも胸のときめく再会の夜となった。
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