15時丁度に呼び出し音
「どないしてんねん、元気か?」から、前置きも何にも無しでいつもの口調で始まった。「元気やでぇ。自分もいっこも変われへんな」と返えした。何時もの声で聴いていても安心感がある。「声聴いたら全然変わってへんから安心したわ」 彼は幼稚園の1の3のクラスメート、70年来の親友である。
「今度コロナのワクチン打たなあかんねんけど、地図見たら近所に接種できるとこ少なくて。」「俺トコPCR検査もできるしワクチンも打てるで! 変やったら何時でも言いや。」と言ってくれた。
「高山に向かって走ってるねん。今、竜王の辺や。お前、あっちに別荘持ってたん思いだしてん」「今頃思い出しても遅いわ笑。」
大概電話は彼からで、いつも「思い出してん」がきっかけになってるようだ。このきっかけが会うチャンスをくれるのだ。
「毎日どうしてんねん。」「まだ自営業続けてるわ。現役やで」「俺も現役や。お互い様やな」そんなこんなの15分間の会話やった。