3、4年毎に「最小ロットで急ぐねん」と、いつも注文をくれる工場の社長から電話が掛かって来た。「今Fax見てんけど辞めるんやったら仕入先を教えて欲しいねん。」
「そのことやけど、こんな時代やからウチでも初見で見積取ったら、これ幸いと金額も上げるし、ロットも大きなるよ。いつも注文貰ってから工場に行って、職人の顔見て最小ロットでと頼んでるねんで。せやからもう一回は面倒見ようと思ってるねん。次の注文の時に今度の問屋さんを連れて行って、職人に引き合わせようと思てるねん。どうしてもと言うんやったら教えるけど、見積取ってから何とかしてゆうても、如何にもでけへんよ。引継ぎの問屋さんがよう面倒見やんていうてからでも遅ないやろ。」
「長い間付き合いしてもろてて、急にやめることになって申し訳ないから、電話くれたら交渉しに行くつもりで、わざわざガラケーとスマホの番号と自宅の電話番号書いたんや。同じ鉄鋼業界やから、値上げ幅も分かるし無茶は言えへんよ。今までも無茶言うたこと無いつもりやし。それに、もし動かれへんようになったら、工場の方からアンタの会社に電話するように仕向けるつもりや。。。。仕入先教えとこか?」
「わかってる。せやからズーッと旭さんに頼んでんねん。それやったら助かるわ。アテにしてるし、、来年か再来年には注文するから、ズーッと元気でいてや!!」と言って電話を切った。
HASSAHが社長になってから始まった取引やから、かれこれ40年以上の付合いになる。彼は2歳年下、みんな若かったけどエエ歳になったもんや。
雨は止んだが風が強くて冷たい。喜連の委員長が乗せて行ってというので、贅沢にも送迎付きで、午後2時過15分からの平野区民生委員理事会に出席。帰りがけには止んでた雨がまたポツポツ降り出した。
得意先の女性事務員さんからも電話。旭さんが辞めたら他に工場知らんし、売れてしまったら廃番にすると社長が言ってたらしい。あっちこっちで迷惑かけてるみたいや。