昨日、終業近くにお得意先から電話が掛かってきた。先日「こんなに安くても良いんですか?」と電話をくれた会社だ。
「1.8mmの20というサイズは有りますか?」「特殊なサイズなので別注品以外に無いです。1.2mmの間違いじゃないですか?」「お客さんから1.8mmの太さと言われたのですが」「道具から造らないとダメですね・・・道具を造る会社はあっても職人さんは居ないと思いますよ。ノウハウを持ってる職人さんはもう残って居ないんじゃないかと思いますし・・・80kgオーダー戴ければ造りますが」「20は出来るんですか」「だいぶ目は疎くなってますが、自分で道具を作るので20は出来ます。ハイス鋼から切り出しするので道具代として別途3万円ほど頂きますが」「そんなに掛かるんですか?」「それでも安いと思いますよ。造った道具は買い取って頂きます。といっても他所の工場では使えないでしょうけど。キロ単価800円80kgで6万4千円+道具代3万円として税込み10万円。10kgも要らないでしょうから1kg当たり1万円以上。私なら代用品探しますけど見積しましょうか?」
「XXXXさんからの問合せなので確認してみます」「XXXXさんならご近所さんです。先程オーダーがあって、「完売しました。80kg注文があれば造ります」と返事ところです。何処かに持ってる会社があるかもしれませんが、特殊物で小ロット、ASAHIさんに無かったら手間かけて探すより断るわと皆さんおっしゃいます。出どころは一つなのに。XXXXさんは東京の会社が好きみたいです。ウチが製造元だと知らなくてお宅に行ったんじゃないでしょうか」(笑)「そしたらメーカーに問い合わせたけど無かったと断ります」
それから2、30分いろんな話をした。「私も70を超えてるので続けられてもアト2、3年かと。」「電話で話してたらそんな風には見えないですよ」「でも今より目が疎くなったら機械は動かせなくなります。今の在庫がなくなる前に100kgほど造っておくつもりです。」
近いうちに一度、埼玉まで足を延ばしてご挨拶に伺わなくては…