そのような中、一つ気になっていたのがあるのだ。
ウィーン写本、というものがあり、その写本自体は「羊紙」で作られているという。
勝手に「羊皮紙」と読むと問題が生じる。
羊紙、でできているのだ!
そう、私はそれまで「羊紙」て知らなかった。羊皮紙ではないのだよね?
羊の毛で作った紙かもしれないし、勝手に「羊皮紙」だと思ったら問題だと考えた。誤字だったら、直してもらわないと嫌なものではないか? と考える、わけだ。
複数の辞書で「羊紙」なるものが存在するか調べた。しかし、ない。
羊皮紙はある。とはいえ、「羊紙」と書く、という表記もない。
ネットで検索してみた。
しかし、存在はない。
むしろ、ウィーン写本は「羊皮紙」と、ウィキペディアで出てきた。
かといって「羊紙とは」と引いたとしても、出てくるのは「羊皮紙」だ。
だから、私は、講師と協会に質問を出している。
誰も答えていない。
協会に至っては当時、新しく版を出しても「羊紙」だった。
つまり、この業界では羊皮紙のことを羊紙というのだろうか?
一番怖いのは、自分たちが誤字をしているつもりがないということ。
版が変わっても直らない。分量は増えているから取捨選択はして、古いものは残したまま、誤字があると思っていないところは。
また、私がおかしい人と思われて質問は流されている可能性もあるのだ。誤字もあると思っていないから「羊紙ってなに?」という質問に対して、「この人、頭おかしいんじゃないの?」という感じで。
あ、でも、就いてきた仕事柄、書籍名とページは書くよなぁ……どう質問したか記憶はないけど。
色々な業界で用語はある。
しかし、その外の人、かかわろうとしている人に対して答えを出せないなら、それはおかしいと思う。「羊紙」がその協会の文化ならば、そう答えれば終わりなはずだ。私も十年近く「そういえば」って思い出さない。
なお、最新版はどうなっているか知らない。
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