奇乃堂

ハチ公も大変だなぁ 東京、焦燥感

 東京・渋谷でハロウィンが話題になり、早ン年。
 最近、何かあると、ハチ公の周りが封鎖されるようになった。
 昼のニュースで「ハチ公はお休み」ってあり、婉曲な表現に胸の奥は温かくなった。
 あくまで表現は。

 元々渋谷にはあんまりいかないけれども、この時期は「絶対行かない。必要なら昼で済むとよい」と思ってきた。
 幸い、用がないから寄り付かない。
 もっとも、交差点も年取ると辛くて、地下道で抜けるようになっている。

 行かないはずなのに、トイレで「ここで着替えるな」系の貼り紙を見ている。
 なんでだろう……と、今更考える。
 単純に、酉の市に行くからだ。

 酉の日や前日が10月に近いと、まだ貼り紙があるんだ……たぶん。
 そうか、そうか……。
 今年は酉の市は三の酉まであるね。
 一の酉に行くと、その残滓があるのだろうか?

 渋谷に行く用は特にないが、酉の市は毎年なので出かける。
 部屋の片づけが進み、熊手の置き場の周りが隙間あるのだ。素晴らしい!
 ただし、足下には材料があったり、棚に箱が詰められていたり、片付けは中途。

 なお、今年、なぜか、焦燥感を覚えている。
 「紀の善」が廃業していたことを知ったのは酉の市の時だった。もっと食べておけばよかったと思っても、通えるわけではないためなかなか難しい。
 また、ここ数年行けてないみせがある。そこはつぶれるというよりも、国内外の観光客の増加と東京でのカフェ不足など話を聞くと、私が入れることはなくなるという印象があるのだ。並んで入る元気はないから。
 人生最後になるかもしれないし、行きたいなぁ。朝いちばん!?

 いつもの和菓子屋や茶屋はもちろん行く。前回より買わない可能性はあっても、絶対飲みたい、食べたいものは買う。買えるなら、後悔したくない。

 そうか、休暇明けのハチ公を見てくるのもいいのかな?

今後ともよろしくでございます。

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