親子の姿

　ある時、普段使っている道を歩いていた。
　家の人は言っていた「二月になってというか年明けから走っている人が多い」と。だから「正月太り解消だよ」と私は答えたが「わざわざしない」と言われた。
　とはいえ、私の回りというか過去にいた会社でそういう話は聞いていた気がするので、正月太り解消の人もいるだろう。それと、東京マラソンに出る人もいると思う。ただ、それにしても多いよ、走っている人。
　でも、去年も多いと思った気がする。
　東京マラソンだけが市民ランナーの走れるものではないから、私が知らないだけで他の大会もあるだろうしね。
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　すれ違うのがやっとの歩道を歩いていると、五歳くらいの男の子の手を引いた男性（まあ父親だろう）が前あｋら歩いてきた。散歩しているのだろうが、無言だ。でもつないだ手が温かそうだ。
　私は道路に下りたほうがいいかなと思いつつ、右に寄っていく。買い物帰りで非常に荷物が多く、よけるのも辛いのだ実は。
　すれ違うとき相手は子どもを先に行かせ、一列になった。私も、荷物を前後にして一列になった。
　どちらも歩道から下りずに、無事すれ違えた。
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　そのあと、緩やかなカーブを曲がっていると、前方から片手に飲み物、片手にスマホの男性がやってきた。住宅街だから会社帰りぽい雰囲気が漂う男性だった。休日で出勤したかで早く帰ってきているのだろうと感じ。
　近づいて気づいた、その横に五歳くらいの男の子が歩いていることに。その子もワイシャツにズボンでお稽古事の帰りで迎えに来た親と歩いているのかなと言う状況だった。ひょっとしたら有名私立小学校受験かな？
　スマートフォンから目をあげ、男性は歩道から車道に下り歩く。子どもは歩道にいて歩いていく。慣れたものだ子ども。
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　なんとなく対照的な親子だなと思いながらえっちらおっちら帰っていく私。
　最近、若い人だけでなく、年老いた人も歩きスマホ（ケータイ）をしているという話が上がった。みんな器用だね。
　私の場合、携帯電話を省電力モードにしているため、外だと画面が見えないという落ちもあるけどね。歩きながらいじるのはできないから、必要なら取り出した後、隅に寄る。