奇乃堂

「小さな親切、大きなお世話」を地で行く話

 雨が降っていない。
 そして、涼しい。
 午後になると、ベランダの側溝の水がぬくもるくらいだから、涼しいというときにしないといけない、掃除。
 放置するのはなかった。
 なぜならば、そこ、水溜まるのは、雨降ったらアウトなので。
 毎年やっているし、さすがに、頭に三角巾つけて、掃除で床ぬらしちゃったので新聞紙敷いてしのげることを祈りつつ、排水溝がある場所にもぐることにした。
 汚れるかもと思って、着替えを洗面所においた。
 そのときね、家の人がタオル手洗いしていた。
 掃除するのに一手間以上掛かっているのは、エアコンの室外機があって、通常だと届かないのよー。
 なお、室外機の下やその奧の側溝も苔やらなんやらで汚いから、本当は掃除したいけど、デッキブラシでも買わないと無理。
 そして、なんとか、潜れるところまで(頭だけという説)、スコップで水を掻き、どうにかゴミを引っかけ、取り除いたら、水が流れ出した。
 よかったー。
 だって、室外機から出る水も溜まるからね。
 ゴミは乾かしてから捨てるため、取りやすいところにおき、部屋に戻った。
 洗面所で手を洗い、「着替えなくてもいっか」と思って、服をおいたところを見た。
 ……ないっ!
 あ、え?
   ×   ×   ×
 何があったか、おわかりだろうか?
 ……いや、なんとなくミステリ風に言ってみたけで、すごくわかりやすいよね、うん。
   ×   ×   ×
「そこにおいてあった服は?」
「洗ったよ? これも洗っておいて、ということだと思って」
「……あれ、これから着替える物」
「……掃除していて汚れたから着替えて、洗っておいて欲しいということだと思った」
「あー」
「着替えがない?」
「いや、それはあるけど」
 ……うおう。

今後ともよろしくでございます。

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