★★★ 「現代の帝王学」伊藤肇著 プレジデント社 1979/4
私が所蔵しているのは1980年11月発行ですのでおよそ1年半の間に25版も重ねている「人の上に立つ物が見に付けていなければならない学問」つまり人間学の部類になる書です。
井上経営研究所の俯瞰塾会員の皆様には入会時に、「あなたに原理原則を教える師にはなれないが、良き幕賓でありたい」と申し上げています。
それはこの本の柱「帝王学の三つの柱」
第一の柱:「原理原則を教えてもらう師をもつこと」
第二の柱:「直言してくれる側近をもつこと」
第三の柱:「よき幕賓をもつこと」 p13~
を意識してお話したものです。
この書は著者の師である安岡正篤が、 蘇洵(老泉)が名相管仲について関して話したことをまとめたものだそうです。
一流の幕賓たる資格は
①「胆識」を持っていること。
「胆識」とは見識に裏付けられた現実処理の能力です。
「胆識」とは見識に裏付けられた現実処理の能力です。
②「浪人的風懐」を持っていること。
孟子が「浪人的風懐」について次のように明快に規定している。
〈仁というもっとも広い住まいに暮らし、礼というもっとも正しい位に立ち、義というもっとも大きな道を堂々と歩く。これこそ大丈夫(おとこ)の中の大丈夫と言われる人物の生き方である。そして自分の志が世に受け入れられれば、その道を行い楽しむ。だが、もし、志が世に受け入れられなければ、独り、自分の正しい道を行っていく。(後略)〉p283~
何年経っても①②には程遠いですが、この方向だけは向いてクライアント様とは向かい合ってるつもりです。
この書は2009年11月の会員メルマガ「おすすめ書籍」に☆☆☆(再) ■現代の帝王学 伊藤肇 プレジデント社 ¥1,890
と再記載していますが、最初にご紹介した年月は不明です。
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