旅行記の合間にもう一つ。ようやく9月22日夜にSUGARスマホを買ったところまで書いたので、SugarF7のレビューを書きたいと思います
Web上では日本語でのSUGARに言及しているサイトが非常に限られるぐらいに、日本では海外携帯ファンの間でもマイナーな感があります。「日本国内未発売」+「日本で何人も持ってる人がいないような端末」だと思うので細かく紹介しようと思います。
GEARBESTなど日本に発送してくれる海外通販で取り扱いが確認出来るので、日本から注文することも可能ではあるよう。
前回までの記事と一部重複しますが、今回はまず外観やスペックから・・・
SUGARショップで購入した際の話はこちら(旅行記)
http://yaplog.jp/kiyop/archive/2778
香港のレビューサイトによれば発売開始は2016年8月下旬。発売当初は2598HKドル(約39000円)だった模様。サイトでは「港女専用手機」(香港人女性専用ケータイ)という銘打ってたりしてます。
さてまずは本体外観
表側。横楕円形のホームボタンは指紋センサーを兼ねています。「デザインはAQUOS R」に似てるかも?

裏側。テーブルの上に置く時は裏側を上にした方が目立ちそうですね

カバーはオリジナルなデザインが生かせる透明なものを付けたいです。
カメラ回りのスワロフスキー、22粒使用されているそうです。SUGARの旧機種では側面縦1列にスワロフスキーが埋め込まれたりしているので、それに較べると控えめ・・。
後継機のF9はカメラ回りのスワロフスキーがない代わりに、表側フロントカメラ脇に9粒スワロフスキーが埋め込まれています。側面縦1列は無理でも、「F7の背面カメラ回り+F9の表側にスワロフスキー」なデザインなら良かったのに


上側。イヤホンジャック

下側。microUSBコネクターやマイク。スピーカー穴が左右にありますが、左側はダミー

右側面。ボリュームボタンと電源ボタン
この配置、前面カメラで撮影時に間違えて電源ボタンを押してしまうことが時々あります。

左側面。なにもなし

電源を入れて起動画面を見ると・・

まずは「SUGAR」ロゴ

小さいダイヤが横から流れてきて・・・

大きなダイヤに合体。その後、もう一度「SUGAR」ロゴが表示
と起動画面からSUGARのクリスタルな世界観を表すようなデザイン。
SUGARはAlcatelと同じくフランスブランドですが、SUGARの方がイメージするフランスの雰囲気が出ている感がしますね。
スペックは主に公式サイトのスペック表から引用。

5.2インチ 1920×1080。実際のサイズは約117mm×66mm

OSはAndroid6.01をカスタマイズしたSugarOS3.0
ホーム画面にすべてのアプリのアイコンが並び、ホーム画面から消すとアンインストールされるiPhoneと同じようなスタイル。ただそれ以外は普通のandroid端末(alcatel idol3)と較べても殆ど変わりがないです。
指紋認証も対応(センサーはホームボタン部分)
ファームウェアは購入直後にバージョンアップがあって、V1.2 が最新(2017年11月18日現在)


Qualcomm Snapdragon 430 1.4GHz×8コア GPU: Adreno506

RAM4GB+ストレージ64GB
公式サイト記述などによれば、4GB+32GBのモデルも存在する様子
RAM4GBは凄い

RAM2GBの端末と比べるとポケモンGOの起動が早いです

nanoSIMを差すとmicroSDカードが使えないですが、ストレージが64GBもあるから心配なさそうですね??

セットアップ直後のストレージ状態。空きは約50GB

micro+nano。nanoSIMスロットとmicroSDスロットは共用。
SIMピン式ではなく裏ふたを外して入れるタイプですが、電池交換は不可能。
サイトなどに「全網通 雙卡雙待」(DSDS・2枚同時待ち受け)とあったので期待したものの、4G+4G/3Gは不可で片方は2Gになってしまうのが残念(日本国内ではDSDSは不可)
まぁ実際のところ私の環境では国内でDSDSが使えても、試してみて面白いぐらいで用途がないのですが・・・。

2G: GSM 850/900/1800/1900MHz
3G: WCDMA B1/B2/B5/B8 TD-SCDMA B34/B39 CDMA1 800MHz CDMA2000 BC0/BC1
4G: FDD-LTE B1/B3/B7 TD-LTE B38/B39/B40/B41
この手のスペック表ではあまり見かけないCDMAに対応しているのがなんか凄い

香港で発売されている端末だけあって、中国で使われている独自なシステム(TD-LTE・TD-SCDMA)にも対応しているのが凄いかも。これは中国にも行かないとカナ??

中国は広州と深圳(電脳街じゃなくて旅行会社の深圳日帰り観光みたいなの)しか行ったことがないもので・・。
「設定>モバイルネットワーク」でVOLTEが設定出来ますが、ドコモ網ではVOLTEでの発信は出来ませんでした。
海外端末や国内市場向けでも国内で使用されているバンドへの対応が少ない端末だと「えっ?ここで


背面カメラ 1600万画素(F2.2)・前面カメラ 1300万画素(F2.4)
公式サイト中文版など一部、前面カメラが800万画素との表記がありますが、実際には13MPまで設定できます。800万画素の計画で設計したのを急遽1300万画素にアップしたとかなのかな??
前面カメラ側にもフラッシュ(フォトライト)が搭載されています。

公式サイトには英語・繁体中文・簡体中文とあったので、英語か繁体中文で使うつもりでいたら・・なんとビックリ



ただ、一部翻訳がイマイチだったりする部分もありますが、まぁ大体わかります。
「システム>smart action」の部分は翻訳担当者が締め切りに追われて徹夜で半分寝ながらだったのかな?と思ってしまうほどですが、まぁ愛嬌ですね


他にAPN設定の項目では日本のSIMを入れると、主要なMVNO事業者のAPNがプリセットしていたり、実は日本進出を狙っているのかな??と思うぐらい。
余談ですがこのAPNプリセット、他機種を含めて一見便利そうですが、使わないAPNを残しておくと繋がりが悪くなるそう。なので一つずつ削除するのですが、「自分が使う事業者のAPNを手入力」よりも「使わないAPNの削除」の方が手間なので、正直余計なお世話感があります。


F7の売りの一つがQC3.0対応。
QC3.0はクアルコムが提唱する急速充電規格。専用のアダプターが必要なものの、電池残量に応じて電圧が3.6V~20Vの範囲で変動。特に低電池残量時に高い電圧で充電することで高速充電するシステム。
調べてみると世界的にも対応機種は意外に少なくSugarではF7とF7miniが対応。F9・F11・C11など新しい機種では5V2A充電に対応するもののQC3.0には非対応です。
サイトなどのPR文句の5分充電で5時間。というのは大げさな感がしますが、電池残量15%から満充電まで約70分など確かに充電は早いです。QC3.0対応のUSB電圧・電流チェッカーを注文したので、色々試してみて後記事で紹介します。
全体的にスペック的には1年前に発売になった機種とは思えないぐらい高いなと・・。
実勢28000円ぐらいで評判がいいHUAWAI P10Liteでもメモリーは3GB/32GB、カメラが背面1200万画素/前面800万画素なので、SugarF7は結構お買い得だったかも

P10Liteの方にも美顔モードが搭載されているそうですが、どっちが上かな??
今回香港に行ってなかったら、海外通販でXiaomiのRedmiNote4かMiA1を買ってたかも・・。と思いますが、Xiaomiはコスパが良さそうですがフロントカメラが500万画素といま一つですね。
F7の後継機のF9は発売時価格2098HKドル。スペックを比較すると2000HKドルぐらいまで下がった時点でのF7のマイナーチェンジ版といった感じですね。
ちなみに対応バンド的にはF9はソフトバンクのプラチナバンドで使用しているB8にも対応しているので、+3000円でF9買っておけば良かったかも。という気が多少

よく女性向け製品の「ダサピンク現象」(オジサンたちがイメージするような希望的ステレオタイプなイメージが強く反映されてしまう)が言われますが、このSUGAR F7、スマートフォンとしての基本的な部分は「女性向けだから低スペックでいいか~」みたいなのがなく、しっかりしている印象です。
こういうのは女性向けスマートフォン激戦区の中国市場で鍛えられているからこそなのかもと思ったり・・
日本ではいわゆるSIMフリースマホを含めて「女性向けスマホ」がないのが残念ですね。ガラケー全盛期はチラホラあったのですが・・。既にシステム言語が日本語対応してることだし是非日本上陸に期待したいですね。
<次回に続く>
2017/11/19 6:00(JST)