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カワスイー川崎水族館に行ったよ(後編・生き物たち)


バックヤードツアーの次にはエリアガイドツアーという飼育員がその日の担当者の担当エリアなどを案内する無料のツアーにも参加します。参加者は4人ぐらい。


エントランス近くの多摩川ゾーン
ここでは上流域・中流域・下流域で見られる生き物をそれぞれ展示。
「多摩川の源流は一体どこでしょう??」といった話も



多摩川はかって生活排水などで汚染が激しく生き物が住めない「死の川」になったものの、今では改善が進み清流のシンボル、鮎の遡上も見られるようになったそうで。
鮎は寿命が1年しかない魚なものの、カワスイでは寿命を延ばすために24時間水槽の光を当てて昼夜をつくらないようにして、これでだいたい1年3か月程度生きられるようになったそうです。


群れで子育てをするネオランプロローグス・ブリシャルディ
自分の子供以外の仲間の子供の協力して外敵から守るとか。水槽には天敵がいないものの、縄張り意識があって他の魚が近づくと追い出すような行動もみられるそうで。

カワスイの展示解説の良いところとして、水槽の中の種名板の他にこのようにワンポイント解説が水槽に直接はってあって、魚を見ながら、写真を撮りながら解説が楽しめます。
更に水槽下などにQRコードが掲出されており、スマートフォンなどで読み込むと詳しい解説が見れる多重構造。
今風の映え的な見せ方と解説の見せ方を両立させた今の時代の水族館という印象ですね。正直解説がほぼないアクアパーク品川に較べるとこちらの方が上ですね。


巨大魚が集うことで有名なメコン川を再現した水槽。
「メコンオオナマズ」「パーカーホー」「オスフロネムスグラミー」などが暮らしているとか。
開館当初から成長してきているものの、水槽の大きさの限界がありこれ以上の成長は難しいのではないかとのこと。魚は水槽の大きさに合わせて成長するそうで。またカワスイでは飼えない大きさになってしまい、大きな水槽のある他の園館に引き取ってもらった個体もあるそうで。
ちなみにジャングルゾーンのピラルクは「現在3mほどだがこれ以上大きくするのは難しいのでは?」とのこと。年齢はおよそ3~4歳だが正確な測定は難しいそうです。


こちらは餌の食べ過ぎで顎が外れてしまったという魚(パラマンディ)


外れた当初の姿を飼育員氏のスマホ撮影した写真を見せてもらえました。
といったところで20分強のツアーは終了。ツアーで回る場所はその日によって違うそうで。


次はパノラマスクリーンゾーンの「世界のクジラに会いに行こう」というトークイベントも。こちらはスクリーンのCG映像にあわせてクジラやイルカについて解説員が解説するというもの。



こちらは生息エリアの解説。

カワスイは淡水魚の水族館なのでイルカショーはないものの、こういう映像を使ったショー+解説もありではないかと思います。

近年はイルカ漁への問題提起で水族館のイルカショーも問題提起されています。水族館のイルカショーはイルカの保護を訴える意味、特にイルカショーがあることでイルカを食用にすることの嫌悪感が醸成される効果があるのも事実。私としてはイルカショーは必ずしも悪とは言えないと思います。

ただ特に近年では適正飼育の観点でイルカを飼うには十分な広さのプールが必要ということで、しながわ水族館ではリニューアルを期にイルカ展示を辞めるという話もあります。イルカ展示やショーは十分以上な設備を有する大きな施設で行い、小中規模の水族館でのイルカ展示の一つの方法としてこのカワスイ方式もありではないかと思います。

私としてはCG映像を生かして「世界のサメに会おう」のようなサメの映像解説もお願いしたいです。


ここで特別展の危険生物展を紹介。
角川の「集める図鑑GET!」とタイアップして危険生物をパネルと小さい生き物に関しては生体展示も含めて解説していました。
実は最初このコーナーに来た時は混み気味だったので、ざっと見て後で出直そう・・と思い閉館時間少し前に行こうとしたら9階と10階の行き来が出来なくなっていて結局見れなかったという残念な状態



ここで特筆したいのは危険生物展の最後に「生き物が『危険生物』になる理由」として生き物が危険生物になるのは生きるための理由があることが解説されています。
単に「危険生物=恐怖」とか「気持ち悪い」で終わらずに、生き物は生きるために危険生物となったこと、彼らの戦いの場、生活の場に不用意に近づかないようにと提起しているのは、教育的意義として重要でしっかりしていると思います。


コの字型の水槽の背景にアマゾンの美しい映像を投影した水槽。



アマゾンゾーンのピラルク、水槽は3~4つぐらいに分かれていてアロワナの水槽なども



先ほどのバックヤードツアーで上から眺めたジャングルゾーンのガラス張り通路(これは明るい時間に撮影)日没後は照明が最低限になり夜行性の動物も観察できるようになっていました。

17時頃を境に昼と夜で一部展示動物が変わりカピバラは昼のみなどある模様。



時間限定で通路から外側に出れて生き物を観察できました。
こちらはフタユビナマケモノ
前足に2本、後ろ足に3本の爪があって器用に木の枝やロープを伝って歩いていました。人間にはかなり慣れているようで目前まで来てくれました。
もっともここまで近くに来るかはナマケモノの気分次第?日によってな部分はあるそうです。
ナマケモノといっても夜行性で昼は寝ているけど夜は結構動くのかな??



最後に愛嬌があるメコンオオナマズの写真を・・。


入館者限定のカフェコーナーのこもれびカフェ
ここではピラルクカレー1480円、ピラルクフィッシュサンド980円、ピラルクフリット600円など、ピラルク料理を出しています。
まぁ養殖ピラルクということで食べてみるか・・と思い、18時10分に行ったら食事ものは18時ラストオーダーとのことで食べれませんでした。
やはり私はピラルクを食べない方がいいのか??

といったところで15時に入館して閉館時間20時までいて終了。
差額(+4000円)で年間パスポートに切替できるとのことで迷ったものの、迷っている間に時間切れ。+2000円なら即決だったけど😧
また行きたいので残念なところですね

ということでカワスイ(川崎水族館)でしたが、淡水魚だけの水族館といっても、色々な種類の魚がいて結構見ごたえはありました。まぁサメがいないのは残念ですが・・。
カワスイはコロナ禍中の2020年7月にオープン。運営会社が民事再生手続を申請するなど経営的に厳しい状況ではある模様。

今回訪問した感想としていえば、サメやイルカ・ペンギンなど水族館の定番の海の人気者はいないものの、あまり知られていない淡水魚がいたり、これはこれで見ごたえは感じました。また解説の出し方の工夫や飼育員の解説などマンパワーによる努力など水族館の教育学習的な面も充実している印象を感じました。

ただちょっと残念なのは淡水魚のみとはいえ、やはり目玉となる大きな水槽がないのが残念。メコン川やアマゾンの巨大魚が集うような見ごたえあるような大きな水槽とかあったらよかったなとは思いました。

おわり


2022/7/4 23:37(JST)
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