連れ連れ気

心を連れて思いのままに自分らしく

『ペラペラゲーム』

2016-09-28 | 演劇

去る9月23日・24日公演の『ペラペラゲーム』も終了しまして、その日にかけるエネルギーに魂を吸い取られ、

昨日まで何も出来ない状態が続いておりました。

人生初の舞台で、結婚式以来の緊張感が襲い、幾晩もセリフを入れるのに眠れない日々を過ごしました。

学校の受験や美容師になるときの国家試験よりも、努力を重ねた私でした。

年齢のせいにするわけではないですが、覚えの悪さに自分でも苛立つ日々に悩まされました。

それでも、共に出演する仲間に支えられながら、何とか当日を迎えることが出来ました。

 

 

舞台に立ちライトインになり、震える身体を気合で押さえながら、第一声のセルフを出した時に、

何故か不思議な度胸が身体に湧いてきて、それからは最期まで演技に集中できました。

リハーサルの時はセリフが出なかったりして、一時はどうなるかと皆で不安でしたが、

本番になったら、一丸となりそれぞれに演技をこなしていました。

演出のぎゅうさんが、「演劇の神様が降りてくるよ」と言っていたけど、まさしくそんな感じです。

 

裏話ですが私自身としては、はける場所を間違えたりした時、20代の仲間に手助けしてもらったり、

自分の持ち場に戻らず楽屋に行こうとした時も、仲間に戻してもらったり

これが年齢差かなーとも思いつつ、仲間のフォローに助けられながらの演技でした。

それから一番ドッキリしたことですが、客席のセンターに夫の姿を見たことです。それは、長女でした。

あまりに夫の姿にそくっりで、本当に驚きました。

打ち上げの時仲間にその話をしたら、「本当に観に来たんじゃないのかなー」と言われ笑ちゃいました。

 

観に来ていただいた方々が、「当初期待して行かなかったけれど、臨場感にあふれた演技、それぞれの個性がしっかり出ていて、とても面白かった。」

「誰がアマチュアなのかわからなかった。」とか「音響が良かった。」とか数多くの褒めの言葉をいただき、役者冥利に尽きます。

アンケートの中に長女が書いたアンケートで、号泣したかったけど

皆さんの手前、うるうるだけしてその場をやり過ごし、家で一人で号泣しました。内容は秘密でごめんなさい。

又、挨拶の時に会場からオイチニの掛け声をかけてくれ、涙が止まりませんでしたよー

 

今日は実は私の誕生日です。64歳になりました~

 

近年、加齢だから記憶力ないとか、後ろ向きに諦めていましたが、どうやらその気持が、益々老化に拍車をかけていたようです。

やろうとすれば出来ることを、今回の演劇で証明されたようです。

あきらめないで~の歌を口ずさみながら、自分に叱咤激励しながらの今まででした。

私の人生は未だ終わりではない

自分のできることを発掘しながら、仲間と楽しみながら、自分らしく生きていきたいなー

 

『ペラペラゲーム』を観に来てくださり本当にありがとうございました。