前回から1年9ヶ月、長い間書くことをやめていましたが、その後の「旅」を選んで見たいと思います。
私的メモですので、長文になりそなので「2022年と2023年の上・下二部構成」にします。
お読みになる場合はご了承ください。
この二年間で、廃線が決まったところ、廃線の予定となっているところと交通のインフラは変化しています。一昔前の議論として鉄道からバス転換という話もありますが、大型二種免許をもっているバスの運転手も高齢化となっています。
廃止するから、どうしたら残せるかも必要な考え方になってきています。
前回からの身近な事と言えば、海外旅行には欠かせない「パスポート」です。
2022年は結局、海外旅行はできず気づいてみるとパスポートの残日数も少なくなり更新手続きしなくちゃ、と思いながら過ぎ去ってしましまいた。
今年(2023年)10年用のパスポートを更新したのですが、まだ海外には渡航できてません。
また、マスクの着用義務がなくなってからは、マスクは病院の見舞いなどの指定された場所に立ち入る時以外は付けないようにしています。今回の騒動を検証した結果が厚労省のHPに掲載されていましたが、感染予防の効果はあまりないということからです。
未だに第9波が蔓延すると煽っている医療関係者がいますが、この新型コロナでの感染症状は、この3年間というなかで、まったく症状がでませんでした。mRMAワクチンで熱は多少でましたが・・・。
大きな観光地に行って飲食店などは、クローズしているところが多いのが気になります。大半は、食事を作ることができないのではなく、観光地特有の働く人がいないことが理由のように思えます。
一度減った人出は、回復しても「店」はすぐには対応できないところにあるのだと思います。
2022年GW「函館本線(通称山線)」へ
昨年は、Go to travelなどの補助があってもあまり効果的には使えなかったように思います。2022年になっても、あまり変化がなく公共交通機関などに乗車したり宿泊施設においては、マスクの着用を呼びかけています。
函館本線の山線を旅します。
昨年も書きましたが、かなり田舎においてもPayPayを中心としたキャッシュレスが利用できた記憶があります。
北海道の廃線の対象となる駅は、キャッシュレス化が遅れているところです。JRでは、suica(北海道はKitaca)ですが駅を持つ自治体が住民サービスのために、予算を計上できなかったのだろうかと思います。FeliCaの決済の導入は膨大なコストがかかりますから議論の問題にすらならなかったのかもしれませんが・・・。
今回の山線でも、廃止となる予定の「小樽」~「余市」にIC決済が導入されていたらどうだったのだろうか、と思ったりします。
余市駅の構内にあるお土産店でもクレジットやSuica等のIC決済さえ利用できなかった記憶があります。駅の目の前には、ニッカの余市工場があり、北海道内以外でも観光に来ているなかで「現金」なんて極力使わないというのが旅の流儀(お金を多く使う人)になっています。
そこら辺を取り込まないとなかなか存続はむずかしいのだろうと思います。
北海道新幹線開通までは、まだ時間がありますがそこを走る並行在来線の行方は混沌としています。小樽~長万部(おしゃまんべ)を走る函館本線(通称:山線)の廃線が予定されています。現在は、札幌から長万部駅へ行く場合は、千歳線から室蘭本線を経由するのが一般的です。
この時期は、そういう事情もあって、小樽~倶知安(くっちゃん)・倶知安~長万部間にそれぞれ乗り継ぎ乗車するのですが、ほぼ立ち乗車は確定なので、せめて札幌~小樽間の快速エアポートは、指定席での移動です。
小樽までは、快適でしたが小樽~倶知安は、思った以上に乗り鉄さん達が乗車しているようでした。
と言うのも下車して駅の改札口に向かう人よりも、明らかにホームで乗り継ぐ人達が多かったからです。発車時刻までには、倶知安駅から乗車する人達もいて1両編成になった長万部行きは相当混雑した状態でした。
同じ気動車H100「DECMO(デクモ)」なので代わり映えしませんが・・・長万部に到着です。
函館本線 に乗車(いかめしと渡島沼尻駅)
これで、「山線」は完乗したのですが、もう一つの函館本線と言われている「
「森」から駅舎取り壊しが決まっている(た)「渡島沼尻」経由の大沼~函館間に乗車します。テレビ東京系「ドラマ25」で放送された玉城ティナさん主演の「鉄オタ道子、2万キロ」の第7話で取り上げられたので、一気に話題になりました。
話は前後しますが、函館本線山線の「比羅夫(ヒラフ)駅」は、このドラマの第1回放送の「北海道・比羅夫駅 「北の大地、泊まれる駅へ」」で取り上げられました。
そのために、新函館北斗駅で宿泊し、JRを中心にしたフリーパス「はこだて縄文めぐりパスポート(50%OFF)」を使って函館を中心にめぐります。
翌日、新函館北斗から大沼公園まで特急券を購入してリーパスの「はこだて縄文めぐりパスポート」で乗車します。
※現在、はこだて縄文めぐりパスポートは、従来の「はこだて旅するパスポート」に戻っています。
大沼公園に立ち寄ったのは、森駅から鹿部経由の時間の有効利用のためです。生憎の雨模様でしたが、空気が澄んでいるように感じました。
遠くに見える駒ヶ岳の雲が一瞬離れてくっきりと山の形状を映し出してくれます。
大沼公園の駅から森へも「はこだて縄文めぐりパスポート」のエリア内なので、2004年製の「キハ40 1801」に乗車します。昨日の山線とは打って変わってゆったりと座ることができました。
森駅に立ち寄るもう一つの理由は、阿部商店の「いかめし」の購入です。
駅前にある昔ながらの建物で、記憶とあまり変わっていないのでタイムスリップしたかのようです。さらに、鉄道を使って買い求める客は私達以外ほとんど見かけず、ほとんどがマイカーやバイカーが、サッと購入して行くような旅の情緒感も無くなっていました。
私達は購入後、この店先のポスターを頼りに道の駅「YOU・遊・もり」が併設されている「オニウシ公園」の桜まつりの会場へ徒歩で足を運びます。
いかめしもここの桜の木々には、圧倒されてしまいます。
桜並木の木の下でいただきマス。
森駅に戻ろうと思いますが、まだ時間があります。渡島沼尻駅が駅舎解体になるように、極めて運行本数が少ないです。そこで、隣駅の東森駅までGoogle Mapsの徒歩での時間と相談して歩くことにします。
はっきり言って、森駅で乗車するのがいいと思います。ただ、比較的鉄道駅としては、近い位置関係なのが良かったです。
まもなく到着します。このまま、函館本線なので「函館駅」まで各駅停車で運行されます。今回の渡島沼尻駅(駅舎が無くなっているが廃駅にはなっていないようで撮り鉄さん乗り鉄さんが集まっていました。)以外にも、2022年3月には、銚子口駅、流山温泉駅や池田園駅などがすでに廃駅になっていました。そのため、鹿部駅で停車し、次の駅は「大沼駅」となっています。
道南いさりび鉄道とトラピスト修道院
北海道新幹線が、新青森~木古内~新函館北斗が開通したため、並行在来線の役割を担っている「道南いさりび鉄道」に乗車です。そのため函館駅からではなく五稜郭駅からが営業路線です。(五稜郭から函館へは乗り入れをしているため、乗換えは必要ないです)
トラピスト教会へは、渡島当別駅で下車します。
そこからは、徒歩で行きますがほとんど登りです。駅を出てすぐにレンタサイクル(電動)も借りられるようでしたが、歩きます。途中、マイカーやレンタカー・バイクの旅の人達に抜かれていきます。
この道は「ローマへの道」と呼ばれているので、使徒の気持ちに近づけて歩みます。
乗車したのは、キハ40 1807で、国鉄色カラーに塗り替えられた車両です。
渡島当別駅は、渡島当別郵便局と一体化した駅舎であるが業務を委託しているわけではないようだった。また、無人駅でかつ自動券売機が無いので、乗車時に整理券を取り下車時や駅窓口(五稜郭・函館)で精算ということらしいです。
また、この渡島当別駅前に懐かしい「丸形の郵便ポスト」も有名らしく、マイカーで来て撮影していたりしていました。
このような事は、観光ガイドブックにも載っていないことが多いので鉄道旅は好きです。マイカーで観光地を目指していたら、色々な所へ欲張って行けたかもしれませんが、このようなひっそりとした「珍しい」ものには出会えなかったかもしれません。
また、駅に戻り木古内駅を目指します。この駅は、北海道新幹線との乗換駅なので、時間によっては旅行用のキャリーケースを持った人もちらほら乗客のなかにいます。
乗車してきた濃赤色の車両「キハ40 1796」は、次の木古内発の折返しの便になるようです。
木古内駅の南口は、道南いさりび鉄道のホームと「道の駅 みそぎの郷 きこない」があるので、人は随分賑わっています。
対照的に北口の新幹線乗り場方面は、閑散としていました。
2022年8月 留萌本線の廃止の予定(2023/03末)を知って恵比島駅へ
留萌本線は、海岸線を走る増毛(ましけ)駅から留萌駅、そして内陸部に入って深川駅へと続いていた。その増毛線と言われた留萌駅間が2016年12月に廃止されている。昔々になるが、この増毛駅の切符はよく売れた時代があり、増毛(ぞうもう)とかけていたというわれている。
この当時に留萌~深川間も廃線の予定があったので、2023年3月においても石狩沼田駅~深川駅間が部分存続しているのは意義があると思う。(3年間延長され、2026年3月末に廃止となる決定)
その沿線上にあるのが、NHKの連続テレビ小説『すずらん』に使われた「恵比島駅」です。遠野凪子さんが主演で、その当時に使った撮影用のセットが残されたまま、駅舎「明日萌駅」として使われていました。本来の恵比島駅の駅舎は、カマボコ状の車掌車両を改造した金属製ですが、そのときに木造化のためにパネルを貼ってその時代背景を合わせています。
駅前の広場内には、当時駅長の家として使われたセットも現存しています。
もう一つ、ドラマで使われていた「中村旅館」が駅前通りに残されていました。空き地には、ドラマでは米屋・呉服店・居酒屋と並んでいたはずです。
訪問時は、まだ廃線になっていないのでホームに入ることができます。
恵比島駅の本当の駅舎と駅名標があります。
ドラマ用の明日萌駅の駅舎は、鍵がかかっていてなかにには入れませんが、このご時世に合わせて「粋」なマスクの演出がありました。
ドラマの再現用の人形が飾られていたのはわかっていましたが、これはビックリしました。
すでに(2023年4月1日以降)、JR関連の看板関係は取り外しているでしょうし、ホームにも立ち入ることができなくなっているだろうと思います。
留萌本線が健在の状態で訪れるのはこれが最後かなと思います。このドラマ遺産を何とか観光資源化につながるようになればと思っています。
この駅前には、向かって右側にドラマ撮影のスズランのモニュメントがあります。留萌行きの便の到着を待ってみましたが、数人が降りていましたが、さらに留萌方面へ進むには、約2時間30分待ちで深川方面に戻るには3時間の待ちが生じます。
札幌からこの恵比島駅JR日帰り往復も考えましたが、待ち時間の多さに諦めて車を使っています。
何台か車やバイクで来て、写真に収めて行くのは見ましたが、ほとんどが数分程度でした。今回は、この先にある車で20分ほどの所に、ホタルで有名な「 ほろしん温泉 ほたる館」があります。
その温泉に浸かってから帰ります。
旅のとこしえ、いつ開放?2022年&2023年の旅(下)へつづきます。