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インプレ | Impression Bridge (記憶を跨ぐ)

旅のとこしえ、いつ開放?2022年&2023年の旅(下)

旅のとこしえ、いつ開放?2022年&2023年の旅(上)からのつづきで、ここから2023年の旅になります。

まだ、日本の現状を見るとまだ、新型コロナからのダメージから脱出していないように思います。

何となく、健康な人に医薬品を与えるにはどうしたら効率がいいかという、一部の受益者の考えで長引かせているように感じます。

 

2023年GW 三陸鉄道あまちゃん10周年

パスポートを3月の更新し、その前から旅行サイトを検索したりしていましたが、新型コロナの規制が所々にあったり、従来の新千歳空港の乗り入れ航空会社がまだまだ揃っていなくて断念したところです。

国内に目を向けると「マスク着用」は任意となっているのにまわりの目を気にして、なかなか装着をやめない雰囲気があります。

TVの地上波に至っては、スポンサー付きの医師の発言を重視していたり、NHKBSでさえ、視聴料金を支払っているのもかかわらず、情報を精査しないで「第○波」とか、単なる風邪程度の症状でも、重篤な症状になるような雰囲気を知らせている。

はっきり言って、SNSなどの情報の方が精度が高くなっていて既存メディアの信頼が失墜しているように思えてきます。

新型コロナウイルス対策「マスク着脱の考え方の変更」篇(出典:厚生労働省)

そんなことなら、海外旅行をやめて国内旅行へ出かけることにしました。

国内旅行をマイカーやレンタカーを使わずに、公共交通機関を乗り継いで計画を立てると思った以上に日数を必要とします。さらに、行くところが重点的に絞り込んでいくと、多くの観光地を省略する旅行になりかねないことです。

以前NHKのぶらタモリの放送を見て興味を持った「恐山」、5月1日が開山日というのでそれに合わせたプランにしたら、ほぼGWの期間を使ってしまう旅行になってしましました。

まず、いつものように北海道を脱出します。

新青森まで札幌~新函館北斗乗り換え、北海道新幹線というルートです。

「三内丸山遺跡」と「青森美術館」

新青森駅で下車して世界遺産の「三内丸山遺跡」を目指すついでに青森美術館へ行きます。そのためには、「あおもりシャトルdeルートバス ねぶたん号」を使うのが便利です。

この青森県立美術館は館内で使われている「フォント(文字種)」に特徴がありオリジナルの「青森フォント」と呼ばれています。

また、この美術館は「あおもり犬」のオブジェが有名で、昨年2022年の11月に修復し化粧直しが終わったばかりなので人気です。

美術館を出た後は、シャトルバスの時間の繋ぎが悪いようなので、多少登りですが歩いて「三内丸山遺跡センター」へ向かいます。

大型竪穴建物と大型掘立柱建物(ともに復元)は、この三内丸山遺跡のメインとなる建造物です。

4月30日は、札幌を出てこの世界遺産を見て青森市内のホテルに一泊予定です。このGWで一気に観光が動き出したのが原因かわかりませんが、シャトルバスはかなり混み合っていてました。

もっと本格化すると臨時便などの対応が必要な気がします。このシャトルバスはIC決済対応でsuicaなどが使えるのは良かったと思います。

5月1日の二日目は、「恐山」へ入山します。

青森駅から「青い森鉄道」で野辺地まで行き、JR大湊線に乗換し、大湊駅のひとつ手前の下北で下車。下北交通のバスで恐山というルートを辿ります。そのためには、休日に使えるお得なきっぷを探します。

下北交通のバスは別料金となりますが、それ以外の乗り継ぎに使えるほか、乗車範囲は、今日の最終目的地の「八戸」まで使えます。

翌日の5月2日は、「久慈」から三陸鉄道に乗る予定なのでこのまま、久慈駅までのフリーエリアを使う事もできますが、乗り継ぎ時間と到着時間を考えて八戸駅までとしています。

そのために、事前に購入しておいた「あおもりホリデーパス」の使用の開始をします。JR東日本のwebサービス「TOHOKU MaaS」のなかにあるフーリーきっぷで、モバイル対応となっています。

期限が過ぎると使用済みとなります。

通常、駅の改札ではwebサイトが動いて有効を示すスマホ画面を提示します。

恐山に到着です。

温泉が出ていますので、それを目的の一つにする人もいるのではないでしょうか。入浴できる場所は4ヶ所あるようです(参拝入場者は無料)。また、恐山というと死者の霊を呼びよせる「口寄せ」を行なうイタコの印象が強いようですが、7月20日から24日の恐山大祭と10月上旬の行われる恐山秋詣りのみです。

もう一つ、有名な三途の川に架かる赤い太鼓橋は、老朽化が進んでいて渡ることができません。

旅行した時には、すでに終了していましたが、クラウドファンディングをキャンプファイヤーとREADYFORとやっていたようでしたが、達成とはなりませんでした。

それは、ここへの行きにくさや場所への誤解などで、一般的な霊山への観光としての魅力がうまく伝わっていないことだとおもいます。それでも、NHKの「ブラタモリ(#214「恐山」初回放送2022年9月10日」で紹介されたことによりイメージが変わったという意見も聞くようになりました。

この後、雨が本降りになってきました。山の天気は変わりやすく外気温も急に低くなってきました。

本日は、バスで大湊線の下北駅から野辺地で乗り換えて、八戸駅で終了です。

平成25年(2013年)NHK連続テレビ小説「あまちゃん」10周年の久慈駅

5月2日朝、海岸線を走るJR八戸線で久慈駅へ。そこから三陸鉄道の久慈駅から岩泉小本駅へ行きます。

じぇじぇじぇの舞台となったロケ地「久慈駅」に到着です。

駅前には、ドラマの中で観光協会として使われた「駅前デパート」があります。現在はシャッターなどが閉まっていて使われている様子は無かったです。

JRが到着時は、それに合わせるようにタクシーが止まっていました。聖地巡礼をする?観光の人も10周年記念ということもありたくさん集まっていました。

久慈市情報交流センター「YOMUNOSU」には、「くじのん」の展示コーナーも充実しています。

ドラマでは、三陸鉄道の久慈駅が「北三陸鉄道」の北三陸駅として使われれていました。

この久慈駅に集まった人の目的の一つに、クラウドファンディング「CAMPFIREプロジェクト」による「三陸元気!GoGo号」のラッピング車両の運行があります。通常は、土曜・日曜日の運行ですがGW期間は平日でも運行していました。

この三陸鉄道に来たのは、震災から復興まで書かれた書籍に触発されたからです。

しかも、この書籍にある久慈から岩泉小本間の風光明媚な海岸線をみてもらいたい、と書かれています。私は北海道の北から上って行くので、そのルートを比較的取りやすいですが、首都圏からなら盛岡~宮古にて三陸鉄道に乗り換えというルートが多いようです。そうするとトンネルが多くその鉄道に乗車する良さが半減してしまう、と言われます。

岩泉小本駅から徒歩20分、一本松の遺構と教訓が残る。

岩泉小本駅から乗換し龍泉洞までのコミュニティバスの待ち時間を使って、津浪でも残った「一本松」を見に行きます。そんなに有名ではないですが、枯れずに植え替えの場所移動もない「本物の松」へ足を運びます。

東日本大震災の津波に耐えた「未来につなぐ希望の松

近くには「浜の駅おもと愛土館(当日は休みでした)」があり、その奥に海嘯記念碑(昭和三陸大津波記念碑:1933年)がありますので、そこに寄って駅に戻るには、約1時間ほど必要でした。

本日は龍泉洞で一泊です。

龍泉洞のなかは、明日の予定でしたが充分な見学時間がありそうだったので洞窟内へ入ります。

翌日は、もう一つの龍泉洞龍泉新洞科学館」へ

こちらの方が、科学館という展示スペースを思い浮かべる施設名ですが、龍泉洞よりも深く出土している石器があることから、ここに生活スペースとしての役割が多きかったと感心します。温度差が少ないということで選ばれた空間というところでしょうか。

三陸鉄道・岩泉小本駅に戻り、宮古駅に向かいます。

今日は、宮古に泊まる予定でホテルに送迎をお願いしてあります。本来なら駅の待ち合わせの時間ギリギリの到着予定の列車でしたが、2本ほど前に到着することができたので宮古市内の散策です。

 

宮古市「逆さ公孫樹(さかさいちょう)」の横山八幡宮

境内の様子は、見取り図を見ると目指すイチョウの木は、閉伊川側にある校庭側にあるようです。

宮古駅では少し時間があるので、横山八幡宮の「逆さ公孫樹(いちょう)」を見にいきます。実際は、中学校の校庭内にあるのですが、横山八幡宮から閉伊川の土手へ行く「いちょう公園」側から目指します。

いちょうの木を「公孫樹」と書くのは、人に例えて老人となる頃に孫ができることから、その年月を経て銀杏の実がなる樹木であることからこの漢字を当てられているそうです。

今日宿泊するホテルを磯鶏駅付近に決めたのは2つの理由があります。

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一つ目は、このホテルが震災時に堤防を乗り越えた津浪を受け止め防波堤となったおかげで、磯鶏駅側の威力を弱めて被害を最小に食い止める結果になったこと。そして復興の工事関係者の拠点として尽力されたことです。

もう一つは、この磯鶏駅近くに「SL公園」があり、そのSLを保存展示してあることです。

「さながら極楽浄土のごとし」がこの地名の由来の浄土が浜へ

翌日の朝、チェックアウトしホテルの送迎で浄土が浜まで送ってもらいました。

GWの連休とあって、多くの観光客が集まっています。朝から駐車場は混雑しています。

この海水面を見ると、その綺麗さ透明度が際立っていることがわかります。また観光スポットとして人気のわけがわかります。

ビジターセンターで下車してこの浄土が浜海浜(レストハウス)まで歩いてきました。

山田線の快速列車、さんりくトレイン宮古に乗車

宮古から盛岡まで臨時列車「さんりくトレイン宮古」の予約ができました。

実は、今回の旅行計画を立てるとき、釜石-花巻間を走る臨時列車「SL銀河」も気になっていました。これまでも、何度か乗車しようと計画しましたが実現しないでいたからです。

それも、最終運行が発表された、2023年6月11日(日)が最後ということで悩んでいたのですが、とうとう旅のスケジュールには組み込むことができませんでした。

一方で、この「さんりくトレイン宮古」も乗車するのは最後になるだろうと思っていました。この列車は、先日恐山へ行くのに乗車したJR大湊線の「リゾートあすなろ」の車両がそのまま使用されています。

そして、この「リゾートあすなろ」で「さんりくトレイン宮古」として運行するのは 「7 月1 日~7 月4 日」で最終運行となり、他の路線では8 月20 日(日)最終であるものの、その後は、車両を改造して新たに「ひなび(陽旅)」となる予定です。

どちらを選択しても、この車両は乗れなくなるのがわかったので、旅行日程の兼ね合いでこちらを選択しました。まもなく宮古~盛岡間を2時間23分で結ぶ「さんりくトレイン宮古」の出発です。

岩手の清酒「あさ開」と盛岡八幡宮

旅に出る前に、人気の酒造メーカー「あさ開」の工場見学を申し込んでおいた。

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夏の時期なので工場として大きく稼働でているわけではないけれど、最新の工場での日本酒の製造工程には興味があります。

そして、酒所の近くには、京都の嵐山や出雲の一畑電車の松江線の一畑口駅にある佐香神社など「松尾(大社)神社」があります。この盛岡市も例外ではありません。

もりおか町家物語館も酒造メーカーの「岩手川」の工場を改装して作られています。さらに盛岡の文化や町屋の生活の歴史展示をしています。

ここから、徒歩圏なので「盛岡八幡宮」まで足を運んでみます。

盛岡城跡公園 (岩手公園)へ

Googleマップで確認すると、盛岡駅まで徒歩で歩いても14:37分発の新函館北斗行きのはやぶさ23号の出発時間までは十分な時間が残されています。

盛岡城跡まで歩いて、バスに乗るかを判断しようと向かっています。

ここを散策して櫻山神社横の大通りを通って、盛岡駅へでも間に合いそうです。天気も良いので歩いて向かうことにしました。

盛岡駅14番線発、はやぶさ23号で帰札へ

国内旅行としては、贅沢な日数を使ったと思います。

それは、宿泊日の関係や臨時列車の乗車などに合わせた結果です。

この時間は、こまちとはやぶさが連結して入線してきます。

切り離し作業がおこなわれ、先に「こまち」が出発してから残された「はやぶさ」が遅れて出発します。

新青森で北海道新幹線になり新函館北斗で終着です。そこから、在来線の特急北斗17号に乗り換えて札幌です。

20:35分まもなく札幌駅で旅は終了します。

おまけ:支笏湖にある王子軽便鉄道「山線湖畔驛(えき)」

もう鉄道が存在していたことさえ知らない人が多いと思います。2020年(令和2年)に開設された王子軽便鉄道の歴史を示す山線湖畔驛ミュージアムです。

王子製紙苫小牧工場と支笏湖を結んでいた鉄道で、自社の工場用に発電所建設やその資材を搬入するために敷設されました。

1951年(昭和26年)5月10日 には、廃止されていて,現在はその線路跡の一部は「自転車道路」になっています。

支笏湖ビジターセンターに展示されている 4号 橋本鉄工所製 C-2

この湖畔駅の手前に千歳川にかかる「山線鉄橋」は現在は遊歩道になっています。

現在は色鮮やかな「赤い橋」ですが、2022年始め頃まで塗装の塗り替えが行われていました。

英国製ダブルワーレントラス橋 (Double Warren truss)は、北海道で現存する鉄橋のなかで最古のものと言われています。

銘板には、PATENT SHAFT &AXLETREE CoLd(パテントシャフト・アンド・アクスルトゥリー社製)

ENGINEERS(エンジニア:鉄道建設の指導に当たったチャールズ・ポーナル)

1899(明治32 年製:北海道官設鉄道上川線の砂川-妹背牛間の空知川橋梁用から王子鉄道山線に転用)

WEDNESBURY(パテントシャフト社の創業地名:ウェンズベリー)

この山線鉄橋の歴史を調べると、このプレートが教えてくれます。

観光地の「支笏湖」ですが、こんな見方の旅もあるのだと、北海道の地元ですが奥深いものだと感心しています。

今回の約3年間の海外渡航の自粛などがあり、国内旅行に目を向けると思った以上に隠れたスポットが多くある事がわかります。

もう少し、面白い旅を探してみたくなってきました。

それでも、今年折角更新したパスポートは、一つもスタンプが押されていない真っ新な状態です。

近々、海外旅行にも目が向いています。

そろそろ・・・


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