冬になると車のタイヤをスタッドレスに替えるように、靴も冬靴に衣替えします。
今年は、幾分雪が積もるのが遅く、タイミングをいつにしようかと迷っていました。
車のタイヤは、雪が降る前でも早めに替えるのですが、シューズの方はなかなかできないです。
服の夏服と秋冬物というような入れ替えとも違います。
スノー底というジャンルの靴が必要になってきます。
ものによっては、雨のスリップ防止になるので、早めの準備でもいいのですが、夏靴に比べてボテッとソール部分があっておしゃれではないと感じます。特にビジネスシューズは考えてしまいます。通常の路面を歩くなら摩擦係数が高い仕様のためか減りが早い気がします。
靴を大切にしている身としてはTPOに合わせて履いていたい気がしますので冬靴選びは一苦労です。
冬の厳しさを考える場合、こんな吹雪の時を想像しますが、靴に関しては雪が降らず寒くて晴天のような日がアイスバーンを作りやすく危険です。
雪国育ちでも転びます。
最近は、降り始めに残った雪は、温度差で表面が凍るアイスバーンを作りやすく、車を走らせるのも人が歩くのも難儀です。
人が冬の道を歩く場合は、
◇深雪(しんせつ:前日から降り積もったー新雪と区別するために「ふかゆき」と表現することも)の時
◇新雪(しんせつ:さらっと積雪10cm未満位の積雪)の時
◇圧雪(あっせつ:雪が降っていないため踏み固められた状態)の時
◇アイスバーン
1,アスファルトが出ていてその表面が凍っている場合
2,圧雪の表面が一度溶けたりしたあと凍った場合
3,アイスバーンの上に、乾燥した雪が降り分離している場合
(※この分類は専門用語ではありません。私が歩行に対する勝手な感じ方です。)
概ね、こんな状況をいかにスムーズに歩けるかが靴選びのポイント。全部揃える訳ではありません。
最近は、このアイスバーン全般で歩きやすい「ガラス底」仕様が良いように思います。
アイスバーンでは強力な「スパイク」などもありますが、濡れた店内の床など金属は浮いた状態で転倒することがあります。
色々なソールの種類がありますので迷うところです。
ひと冬を1足でまかなう人も、たぐいまれな運動神経があれば乗り越えられますが、ある程度は靴の性能に頼った方が雪の世界では楽です。
250万人を越える来場者の「さっぽろ雪まつり」が毎年あるのに
冬道の歩行者の転倒事故のデータが市で出さない?
もっとまともな統計があると思いましたが、札幌市のデータは探し切れませんでした。
この表は、札幌市がスパイクタイヤを禁止した当時(平成3年(1991年)にスパイクタイヤの
使用が禁止された)の影響であり、それも平成18年まで現在では状況が違い過ぎます。
※「雪道におけるつるつる路面での転倒防止に向けた啓発活動」より
また、この資料は少し新しくなりますが、きっかけは「スパイクタイヤの禁止による」現況調査であり、すでにスタッドレス社会での歩行者や高齢者の雪道作りが重要だと思う。
国際都市になり、初めて雪を見るような東南アジアなどの諸外国からのインバウンド。冬の祭典「ゆきまつり」を見に来る観光客がいるなかで、このような冬のデータを公表しないのは意味がわかりません。
また、この表の頃であれば、買い物帰りに転倒して手首を骨折した母のデータも含まれているはずです。(スーパーで買い物をして帰り歩道で転倒して入院)
※昨年の大雪、市電通りでは車道も半分になり電車が進めない
雪の降り方は、プロでも予想がつきません。昨年は公共の交通機関も大変でした。なんとなく経験上で感じるのは、雪の降り始めが遅くても、早くても春までの年間降雪量はあまり変わらない、というくらいです。
今年は、雪が積もるのが遅かった12月、歩道の状況も不安定になりつい先日も、転倒した高齢者が救急車が必要なくらい立ち上がることができずに搬送されて行くのを見ました。
何を言いたいかというと、歩きに対して深雪・新雪・圧雪という対策はしやすく、アイスバーンの対策は靴の分野でもむずかしいのです。
近は、坂道などのロードヒーティングがコストの関係で減り、アイスバーン路面に有効な「砂」の配布が増えています。
それにしても、雪道の除雪体制を、パートナーシップ排雪制度と称して行うのも、一見地域に根ざしているようで、自然の雪を相手に気象のプロでも予測できない事を指定日に基づいて行うなど素人判断に委ねる助成制度など、まだまだ高齢化社会に向けての行政自らの調査が足りないように感じています。
今日も、宅配の荷物の集荷が来ました。雪のため航空便お届け日時の遅れ確認があります。プロの世界でも雪は、予想がつかないものとされています。
もう、雪のない海外に人も札幌には来ます。そのためには雪道の転倒危険に関するエビデンスを、市民だけでなく理解してもらう事が必要な時代だと感じています。
※青色の部分がガラス繊維になっていて氷上性能であるグリップ力に貢献してくれます。金属スパイクなどと違ってビルのフロアなどで滑らないのも利点です。ただし絶対はないので気を抜くことはありません。
ガラス底を採用しているアイスプラスと名付けられた「ジャングルモック」が気に入っています。
※靴底選びが大切という持論です。