来年から年賀状を辞退させていただきます・・・。
普段交流が少なくなった親戚から「来年から年賀状を辞退する。」という意味の年賀の返信があった。・・・えっ、いつもあんなに丁寧な年賀だったのに、と思い出して動揺した。
「年賀状じまい」とも言われているようです。
ちょっと、紋切りな文面だったので戸惑ってしまい、一昨年「年賀状じまい」について調べたら、年配者の間では、普通になっていることが分かった。
「今年をもちまして、年始の挨拶をおわらせてほしい・・・」との手書きの文脈もわからないではない。あまりにも、こちらに知識がなく「絶縁」と解釈しそうな文章だった。
親戚なので顔を浮かべて、流す事はできるが、他の人にも同じ文面を書いてはいないだろうなと心配してしまった。
たった一言で良いので、
「今後も変わらぬお付き合いをさせて・・・幸いです。」
と添えてほしかったと思い出します。
私なら、
「時代の流れで、電話以外にメールやSNSなど、身近に連絡が取れるツールが増えてまいりました。誠に勝手ですが、本年をもちまして年賀状も失礼させていただきたいと思います。このような身勝手ななか、今後も変わらないお付き合いをさせていただけると思います。
なお、今年は、メールアドレスとFacebookのQRコードを印刷しています。いつでも連絡をいただけると幸いです。」
結局、今年も普段通りに「年賀状」を出したという記事を書いています。
年賀状と言えば、大昔になるが習字を習った事があるので墨を擦って書いていた。パソコンを使うようになるとソフトを使ってプリントアウトするようになった。パソコンが家庭の中に入ってきて年賀状の宛名印刷などのブームもあった。
またまた古い話で恐縮ですが・・・。
MS-DOSとかDOS-Vとか言われた時代にPCに接したが、Window3.1くらいに「筆ぐるめ」というソフトがバンドルされて来たのは本格的な年賀状ソフトだった気がする。当時は、一太郎などワープロソフトでも葉書の差し込み印刷ができたのでそのまま使っていたように思う。
クォリティはともかく裏面も何とかワープロレイアウトでできてしまった。
ちょうどWindows95が発売する頃にはMacを使い始める。そのおまけのソフトが「宛名職人」だった
事もあるが、そのまま使い始めてバージョンアップを続けてきた。ここでも、主に使うのは宛名の機能だけで、裏面の印刷のためのそのソフトの雛形をつかったりやバンドルされつぁソフトなどは使わなかった。
すでに、その頃になると、裏面の仕上げはAdobe IllustratorやPhotoshop等が使う環境になっていく。
家庭の中にPCが来てカラーインクジェットプリンターの影響
なぜか、宛名職人はMac OS9時代の使いやすさの感覚が残っているのと、年賀状の宛名のデータがここだけに残ってしまっている2つ理由で使い続けている。
初期の頃は、インターフェイスがしっかりしてMac用としてはダントツつかいやすい。
最近は長年積み重ねてきた住所録資産があるので使い続けている。
それに伴ったサービスが、年賀状のインクジェット用紙の発売。
これによって、急速に家庭のなかにインクジェットプリンターが普及した。裏面のオリジナル印刷が可能になった。
このトレンドが「葉書を出す」というブームを作ったといってもいい。それに伴い、市中の印刷屋さん、コンビニでの年賀状の印刷受付など、そこの受注の印刷工場レベルの仕事があった。
それでも、家庭に入っていったインクジェットプリンターによる宛名の印刷の需要があったのは確かである。
いつしか、スマホ時代になり年賀状もグリーティングカード化してWebで送られてくるようになり、印刷という結びつきが切れていく。さすがにPCは家から無くならないだろうと思ったら、Windows XPの終焉以来PCから遠ざかってしまいその子供である若い世代は家にもうないという。
SNSでいいだろう、と言う。葉書はいらない、と言う。
日頃、郵便受けにポスティングされるのはダイレクトメールばかりで実用度無しばかり。
「今回で最後にしてくれませんか。高齢のため手紙の返事を書くのがつらい・・・」
我が家に今年1月に届いた年賀状の返信です。
これを「終活年賀状」というそうです。
反面、郵便局の公式サイトではTVCMでも「丸投げ」をアピールしています。
この仕組みは年賀葉書のデザインから文面やレイアウトまで全部できてしまいます。それを宛先の住所をログインしたマイページに入力しておくと宛名印刷をして届けてくれるというもの。
売れなくなった年賀状の販売を自ら販路を狭める仕組みのような気がします。
投函代行サービスに至っては、ただ送ればいいというモノとしてしかとらえない姿が見えてきます。
このような投函までしてくれるという前に「今回で最後にしてくれませんか」という悲痛の叫びです。
送る側の会社として考えて見ると、付き合いのある印刷屋に出していた仕事が無くなる。個人として見るとレイアウトするためにソフトを使って趣味を生かしていたことを否定しかねない。年賀状のソフトも売れない、時世に発刊される年賀状レイアウト書籍も少なくなる。
ただただ、本来の年賀状の意義と品位を無くしてまう。
売れないなら、毎年の自爆営業などの話題がでる日本郵便、もう年賀状を発行するの止めた方がいいように思う。
書きたくない、もらいたくないという人が出てきている。
郵便局の「丸投げ」の仕組みができてから、自社だけのサービスで完結すればいい習慣としての「葉書」であり、年賀の言葉を書いて送る「賀状」では無くなってしまいました。それはすべて年賀を出す人、年賀を受け取る人のためではなく、都合のいい部分を抜き取った効率化だけのシステムの気がします。
そんな位置付けとなった「年賀葉書(・・・状ではない)」。
年賀状としての価値が無くなった現在、「終わりにしたい!」という「終活年賀状」のメッセージがあっても不思議ではなくなってきた。
ブラザー販売株式会社が昨年年賀状のアンケートを実施している。
調査対象は20~60代の男女1,000名(全国)調査方法:インターネット調査である。
表によると50代・60代の人達が年賀状を活用しているとすれば、送り主は年上の人も多そうだ。その人達からもう「年賀状がいらない!」と言ってきている。
終活年賀というよりも、年賀状発行終了宣言の方がいいかもと思えてくる。
それでも年賀状を自分でつくって出す人へのお得情報
1,年賀状を買うなら郵便局のネットショップ「切手SHOP」で購入すると、クレジットで購入できる。単純にクレジットポイントが貯まるというだけですが、郵便の窓口は現金なのでなにもお得になりません。
2,セブンイレブンで購入する方法もあります。現金で買ってしまっては郵便窓口と変わりませんが、「nanaco」のセブンカードプラスからクレジットチャージでポイントをためるという方法です。
(※ブール-カットのソフト入れてます。)
セブンカードに紐付けしたモバイルnanacoにチャージしてから決済でクレジットポイントがたまります。オートチャージ設定で支払い楽々です。
「年賀状はなぜ売れないか、スマホ経済圏だけではない。」
昔、習字の授業の延長として、年賀状を書く練習をしていました。
師走に心を整えるのに良い習慣だったなぁ、と懐かしんでいます。
書道セットも持っていました。なかなか現代では時間の効率化が優先されて「墨」に触れる機会はなくなっています。
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そして、年賀状の雛形を探す前に、綺麗な文字を書きたくて筆文字を練習をしました。
このような「美文字」もフォントを選べば印刷されて出てくる時代です。