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インプレ | Impression Bridge (記憶を跨ぐ)

札幌市のスプレー缶に穴をあけずに回収は、昨年始まったばかり


『札幌の爆発「除菌消臭スプレー120本まいた」 成分に引火か』

参考:gooニュース


昨日、中央区の自宅にいたら「ドーン」という突き上げる音。
なんとなく普通の音とは違うので気になっていたら、ニュースの速報がスマホに入っていた。
その音は、この雑居ビル火災と倒壊の時間に一致していた。

現場と自宅までは、豊平川を東西ではさんで、少なく見積もっても直線で4km~5kmというところだろう。その間には、大きなマンションやビルがあるので、直線的に音が到達するとは思えない。そういう意味では、なんの音だろうと不思議に思っていた。


※札幌の東西を分けるように流れる豊平川(幌平橋を渡った左に進んでいくと今回の平岸方向)

この爆発音が、火災へと映像が変わっていく。

はじめは、火を使っているのが、飲食店ということだったので、原因がその店内にあったと推測されていた。中継でテレビなどの画像で見たときは、大きな炎の火災だった。


しかし、一番人がいたこの飲食店の店内で、あれだけの爆発で死者が出ていないのは不幸中の幸いである。

どうやら原因は飲食店の隣の会社のスプレー缶処理で、溜まったガスだったようだが・・・。

翌日になり、この爆発事故が少しずつ解明されていく。
朝、早くのニュースを見たら、近隣のマンションなどの窓が爆風で割れて避難したという報道がされていた。

そこで、どうしても気になる点をニュース報道から2点上げてみたいと思う。

 



 

毛布それしかないの?(1つ目)


「避難所が開設されたのか」と思ったら一夜を明かすのに50名ほどの避難に10枚の毛布しかなかったという現場リポーターの言葉があった。

 ・・・本当なのか???

今回は震災のような規模で避難した訳ではないが、ちょっと問題点が浮き彫りになった気がする。

これまで大きな震災を経験した日本国内では、そのノウハウを構築してきたのだと思う。今回、札幌市で起きた避難所を素早く開いたのでしょう。当日は、12月としては気温が比較的高く雨が降っていましたし例年よりも市内に残る積雪量も少ない状況でした。もしこの日の札幌の気温が低く、雨の変わりに大雪であったならどうなっていたでしょうか。


積雪時期の避難について掘り下げてほしい

大雪が降ると、幹線道路以外は2台の車がすれ違うのもやっとで、お互い譲りながら走ることもあります。それだけでなく、この車幅を確保する除雪車は入っても、歩行者が歩く「歩道」が無いのは当たり前です。これで避難できると考えるのは無理というものです。




今回はこの一定地域の小規模な避難ですが、それでも50人を越える人が避難所で一夜を明かします。家に戻って防寒などを持ってくる事も可能だったと思います。ですから、毛布が10枚しかなくても何とかなったのかもしれません。

全国での避難所のノウハウは十分札幌市でも検討されていると思いますが、厳冬期に限った避難マニュアルやシュミレーションを市民にわかりやすく説明する時期にきていると思います。


昨年まではスプレー缶に穴をあけてが回収条件だった(2つ目)

ある自治体の資源回収やゴム捨てルールでは「スプレー缶」に穴をあけるのは危険と言われていた。それは十数年前からである。その理由は、スプレー缶の素人が色々な状況で穴をあけるのは事故や危険をともなう、というもの。

それを、市民に今まで任せていた訳です。


たとえば完全に使い切らない(そもそも、使い切るのがむずかしく多少残量が残る)で穴をあける場合、数本穴をあけるだけでガス臭を感じる(ほぼ残っていなくても)。

と言うのが、キャンプや登山などで使う場合のスプレー缶に穴をあけて処理するときの感想です。

そのようなガス抜き作業は、野外で行うようにと書いてあったりするが、この氷点下の季節に外で行うようなことって少ないように思う。また、現在の機密性の高い二重窓をあけるのも部屋の温度を急激に下げてしまいやりたくないと思うだろう。

※たぶんにこんなスタイルで冬期間を家の中では過ごしたいと思っている。

どうしても、室内で作業をやってしまいがちである。特に洗面所や台所といったところで作業してしまい、古い冷蔵庫ならリレーで引火したり、蛇口を捻ると点火する温水器が火種になり小さな引火などの危険性がある。


こんなモノに、穴をあけさせていたのである。

札幌市が、ゴミの回収を無料から、有料指定ゴミ袋(1Lに付き2円の負担)に変更した時点(2009年7月)で、このスプレー缶の回収をは穴開けをやめて、回収後に処理する方法に切り替えるべきだったと思う。このスプレー缶の回収は以前と変わらず無料ではあるが、その時にすでに全国で事故例があったのだから。



そのようなモノこそ、専門の処理をするという立場を取ることが必要だったと思う。



スプレー缶を販売する各メーカーは、捨てるときのガス抜きのついた仕様があったりして取り扱い注意品な事がわかる(知恵を絞っている様子がみえるがメーカーで統一されていなかったりする)。

今回の事故とは関連がないかもしれないが、まだスプレー缶に穴をあけて出したり、体積のスリム化のために穴をあけてつぶしている人も見かける。冬の室内でスプレー缶の使用は火気厳禁に気を付けたいとあらためて思う。


今までは、一般ゴミとは違い「事業用の分別」方法は違います。

それ故、

スプレー缶の処理( 札幌市環境事業公社)」については、資源物・燃やせないごみ専用の黄色40リットル用に入れる有料回収です。

さらに、「スプレー缶、カートリッジ式ガスボンベ等」に関しては、『スプレー缶、カートリッジ式ガスボンベ等は、発火の恐れがあり危険ですので、必ず穴を空けてガス抜きをしてください。』と明記されています。

このような事故があると、札幌市も各事業所への周知徹底が必要になるのではないかと思います。(一般家庭ゴミとの違いとして、ダブルスタンダードがあるのですから。

 

自衛隊防災ブックが20万部を突破したようです。自ら守る命のために身につけておきたい知識です。起きた時のマニュアルではなく備えるために読んでおく本と思っています。

できなきゃ意味が無い、知らなければ命を落とす。

 

 自衛隊防災BOOK


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