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インプレ | Impression Bridge (記憶を跨ぐ)

ファミリーレストランの看板の灯りが消えていた。

冬も終わる数ヶ月前の3月、相方(妻)と家の近くのファミリーレストランに行った。

仕事帰りの車で遠くから見ると
「今日は休みなのかな?」と思って近づくと店内の灯りは点いている。
しかし、駐車場を照らすライトも消えている。

道路側の街灯の光が明るいので暗さを和らげてくれている。
暗い中で駐車をして、店内に入る。

やや暫くして
「何名ですか?」
これは、見れば判断できるだろうから、その答えの前に先ほどの事が気になって言う。

「看板の灯りが点いていないけど・・・それと、駐車場も暗いけど・・・」

その答えは


「はぁ!」

でした。

もう19時を過ぎているのに、店内の客もやけに少ない。確かに駐車場の車の台数も普段より極端に少なく感じていた。

レジカンウンター内にある駐車場を映すモニターもほとんど薄明かりのために、防犯カメラの役割もなくなっている。



席に案内され、おもむろに外の照明を点けはじめた。窓側に案内されたので、外の明るさの違いは一目瞭然である。

料理が運ばれてくる間の数分間で、次々と店に客が入ってきた。

こころの中で


「やっぱりね!」と思っていた。


この店は、どれだけ客と逃がしたのだろうと思う。

普段、近所のレストランなので何とか入店したが、ここら辺にあっただろうと、うろ覚えで近くに来た人は閉店準備なのとか場所がわからずに通り過ぎたかもしれない。

経営者の立場として考えてみる。
今回の場合、アルバイト店員なのか従業員かわからないが「消えてるな」というくらいの反応しかみせない。

そう言う無関心さは、同じ時間帯で働くなら混んで忙しいよりも、暇な方がいいくらいの意識としか思えない。


帰り際、店内がいつものように席が埋まっていた。
ガラガラだった駐車場も満車に近い状態になっている。

経営者になれとは言わないが、当事者としての考えくらい持ったらと言いたくなる。

営業不振になればリストラだってあり得るし、店舗の閉店で仕事そのものがなくなることもあるのに、自らの運を落としているように思う。


そうは言っても他人の会社なので、

「どうでもいいのですが・・・」

と当事者意識の欠如で締めくくってみる。

新たな一歩を踏み出すための金言52


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