庭木師は見た!~ガーディナー&フォトグラファー~

庭木師が剪定中に見たあれこれ。

庭木師は見た~高齢化と庭の手入れ~

2023-10-08 01:01:29 | 日記

     

                  

   (仕事帰りに立ち寄った道の駅で買った“創作飾りカボチャ”)

 

      「ああ  生きる日の

        美しき

       ああ  生きる日の

        楽しさよ

        われは草なり

        生きんとす

       草のいのちを

       生きんとす」

 

                   (「われは草なり」 高見順)

                   

 庭木剪定でいろんな家庭を訪ねて数年。共通して感じることが2点あります。

 まず、年配のご主人や奥さんは、庭にそれなりに関心を持ち、手入れにお金をかけることを惜しまないのですが、その子供たちとなると、どこもほとんどといっていいくらい興味を示していないこと、そして2点目は、そのご主人や奥様は歳月とともに、施設や病院に入り、われわれの前に姿を見せなくなるということです。

 今日、訪ねた民家もそうでした。

 これまでは80代後半風のおじいさんが、われわれが訪ねると必ず家から出て来て、庭木の手入れについて班長と熱心に話していたのですが、先月入院したとのことで、その姿はありませんでした。

 代わりに50代風の穏やかな感じの息子さんが現れ、「私、剪定については分からないので、お任せします。今後については改めて相談させてください」と言っていました。

 休憩時間には、大きなミカンと地元の和菓子店のまんじゅう、ペットボトル入りにお茶と出て、これまで通り手厚い持てなしでした。

                            以上

 



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