ポインターデイト オートマチック

オーバーホールでお預かりいたしました、

オリスのオートマチックウォッチ。

ポインターデイトのクラシカルなデザインです。

メタルバンドを取り外し、

スケルトン仕様の裏ブタを開けます。

機械を取り出してみると、

ポインターデイトの針と時針が

ギリギリの間隔で取り付けられていました。

こちらはアンクルの爪石とガンギ車の歯先。

劣化した油がカスになって
爪石先端に付着しているのが分かります。

きれいに洗浄仕上げた各部品を

組み立てて行きます。

プラ風防をポリッシュし、

洗浄してきれいになったケースに

機械を取り付けます。

裏ブタを閉めて、

バンドを取り付けたら

完成です！！

デザインチェーン付き ペンダントウォッチ ヒゲ調整

ペンダントウォッチのヒゲ調整編。

ムーブメントから取り外したテンプ受け。

ヒゲゼンマイ部分を拡大すると、

均一な外端カーブが作られておらず、
全体にも偏りが見られます。

受けからテンプを外し、

テンプからヒゲゼンマイを取り外します。

ヒゲゼンマイのみを受けに取り付けると

ヒゲ玉の位置が穴石からズレているのが確認できます。

外端カーブを修正し、中心出しを行います。

緩急針の可動域は均一な間隔の外端カーブが作られ、

ヒゲ玉と穴石の中心も一致しました。

テンプにヒゲゼンマイを取り付け、

内端カーブと振れのチェックを行い、

受けに取り付けます。

センターの出た状態でムーブメントに組み込みます。

デザインチェーン付き ペンダントウォッチ 2/2

ペンダントウォッチのつづき。

角穴ネジは、香箱真の中に入っている

ネジ部のみがサビていました。

角穴ネジと香箱真の雌ネジ部のサビを取り除きます。

香箱本体は蓋を開けて、

古いグリスを洗浄、新たに注油します。

組み上げたムーブメントに、

ヒゲゼンマイの修正を行った

テンプを取り付けます。

文字板と針を取り付けた

ムーブメントをケースに入れて、

裏ブタを閉めます。

キズの多かった風防は、

ポリッシュし仕上げましたので、

装飾された文字板と針が

ハッキリ見えるようになりました。

チェーン飾りの変形を修正し

時計に取り付けて、完成！！

デザインチェーン付き ペンダントウォッチ 1/2

デザインチェーンの付いたペンダントウォッチ。

特徴的なボール状の装飾が

潰れて変形しています。

いつもご夫婦でご来店のお得意様より、

修理のご依頼をいただきました。

チェーンを外し、裏ブタを開けます。

ケースから機械を取り出し、

針と文字板を外します。

オシドリ押えにはサビが発生していました。

ムーブメントを確認すると

ヒゲゼンマイの外端が、均一なカーブではなく

偏心も見られます。

各部品を分解していきます。

オシドリ押えはサビを取り除き、

磨き仕上げました。

つづく。

マサキブロウタイプ キャリアカラー遠近

レンズ交換のご依頼をいただきました、

マサキ マツシマのブロウタイプフレーム。

お仕事上ハードにお使いになられたので、
傷が多く入っています。

古いレンズを取り外し、キャリアカラーで

特注製作したHOYA BOOM 両面複合累進設計の

遠近両用レンズを加工準備します。

カップをセットし

加工機にて加工します。

薄型加工を施した薄いレンズに、

最適な位置になるようヤゲンを仕上げました。

磨り上がったレンズを

フレームに取り付けて、

完成！！

キャリアカラーのレンズはコントラストを高める効果と共に
夜の運転の眩しさや、白色LED・パソコン画面などからの
ブルーライトも軽減してくれます。