デッドストック ブルー

AEROの修理をさせていただきましたお得意様より、
こちらもオーバーホールでお預かりいたしました、
シチズンのポケットウォッチ。

ブルーのカラーに魅せられて手に入れられたとのこと。
しかもデッドストック品！！

裏ブタにも綺麗なブルーのカラーが施されています。

デッドストックとはいえ、店頭展示中に付いたものか、
プラスチック風防には傷がありました。

裏ブタを開けて、

機械を取り出し、オーバーホールを行います。

小さいながら、21石のムーブメントです。

ベゼル内側には、剥がれた接着剤が付着していましたので、

風防を外し、劣化した接着剤を取り除きます。

３時付近にあった傷は、

綺麗にポリッシュしました。

仕上がったムーブメントを、

ケースに取り付け、完成！！

馬レリーフ ポケットウォッチ

馬のレリーフが気に入って、
お求めになられたというこちら、

AEROのポケットウォッチ。
お得意様より、オーバーホールのご依頼です。

裏側にも綺麗な模様が入っています。

裏ブタを開けてチェックすると、

機械止めのネジが一本、欠損していました。

ケースから機械を取り出し、

オーバーホールに掛かります。

テンプを外すと、下穴石が油で満タン、

取り外すと、地板部分まで溢れていました。

二番車も、ホゾ以外のところまで油が付着しており、

穴石から地板まで溢れていました。

ガンギ車には、赤い糸くずが絡んでいます。

受けを外すと、ホゾにサビが発生していました。

受けの裏側を見ると原因が判明しました。

拡大するとゴミが固まっているのが見えます。

必要以上に注油された為、流れ出した油にゴミが付着。
ゴミが湿気を吸い、長期間付着することにより、
ホゾをサビさせたものと思われます。

新品のガンギ車を入手、交換します。

組み上げて、最適な量の注油を行います。

キズのあったネジ類も、磨いて綺麗になりました。

機械止めネジも新品を入手して、

仕上がったムーブメントを、ケースに取り付けます。

完成！！

繊細な時計のムーブメントにおいては、
潤滑油といえども適量を超えた注油が、
様々なトラブルのもととなります。

ロンジン超硬

修理のご依頼をいただきました、
超硬ケースのロンジン婦人用腕時計。

ベゼルが外れた状態で持ち込まれましたので、

文字板にもゴミが付着しています。

裏ブタを開けて、ムーブメントの状態をチェックします。

回路からの接触板が、

電池の漏液により腐食していました。

ケースから取り出し、

文字板を外し

分解に掛かります。

取り外した回路ユニット、

腐食は回路本体までは到達していませんでした。

新しい回路は入手困難の為、
腐食部分を磨き、使用可能な状態にします。

ケースには、劣化した接着剤が残っていますので、

きれいに取り除いた後、ベゼルを接着します。

仕上がったムーブメントをケースに組み込み、

皮バンドを取り付け完成！！

オーパス 前枠交換

応急のお直しをさせていただきました
オーパスのお客様、後日ご来店いただき、

傷んでしまった、前枠部分の交換を行いました。

ご用意したのは、ゴールドカラーのフロント部品。

傷ついたレンズを取り外します。

左右テンプルを取り外し、

新しいフロント部品に取り付けます。

カタログモデルにはない組み合わせですが、

テンプルカラーとの相性もピッタリです。

更に、レンズ交換のご依頼をいただきましたので、

今までと同じバイフォーカルタイプの遠近両用レンズで作製。

加工準備して、

カップをセット。

加工機にて加工します。

カップを外し、

磨り上がったレンズを、

フレームに取り付けて、

完成！！

転倒

ご自宅でつまづいて転ばれたお客様、
メガネが大変なことになってしまったとご来店。

当店でお作りいただいたオーパスのメガネ、

大きく変形した左側のレンズは外れてしまい、

鼻あては、在らぬ方向を向いてしまっています。

同様にテンプルの付根も変形。

破損しないよう慎重に修正を行いました。

左右どちらのレンズにもキズがありますが、

応急的に掛けることが出来るまでに、

修正出来ました！！