⚫社会・政治(最近)
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2020年3月からスタートした特例貸付という国の制度があります。
生活困窮者を救う目的で、
緊急小口資金20万円(2年で返済が条件)
60万円×3回(10年で返済)
満額借りると200万円になります。
返済時の利息はないということですが...
最近、この融資を受けた人達が自己破産をしているケースが多いとニュースで見ました。
それはそうですよね...
と思った爺は不謹慎なのでしょうか?
もちろん、一生懸命返済をされている方も少なくないでしょう。
でも、融資を受ける大前提にあるのは、
お金が無い。
生活出来ない。
助けて欲しい。
という状況です。
この大前提をケアしないで融資をしたら...
借りたお金は生活費で消えていきます。
多重債務を抱えている人が融資を受けたら、右から左に返済をするだけなので、一時しのぎにしかならず、生活すら出来ない状況は変わらないと思います。
例えば...
20万円の緊急小口資金を受けた場合、2年での返済が条件になるので、月々の返済は8350円くらいになるでしょうか。
お金が無くて借りている人達は、収入も大きくありません。
その中で毎月8350円の返済をしたら...
借りた時は一時しのぎになりますが、僅かな収入の中から返済をするのは不可能に近いと思います。
融資を受けた20万円を使わずに、毎月コツコツ返済に当てれば返金は可能ですが、そもそも困って借りているのですから、融資はほぼ使ってしまうでしょう。
そこから毎月の返済8350円は、無理ってものではないでしょうか?
爺も経験があるので話せますが...
クレジットカードでリボ払いやキャッシングをしたとします。
例えば...
10万円をキャッシング、10万円をリボ払いにしたとすると...
他に使ったクレジットカードの支払い以外に、爺のカードだと
キャッシングが2万円+利率
リボ払いが1万円+利率
と、毎月3万円以上の借金返済が必要になります。
これに比べれば、今回の借入の返済は金額が少ないですが、もし、カードの支払いやキャッシングの返済に困って融資を受けたとしたら...
毎月、クレジットカードの返済が3万円以上
他に今回の融資の返済8350円
合計4万円以上毎月返済が発生してしまいます。
元から生活苦で借金返済している人にとっては、今回の融資は一時的な救済で、その後に残るのは...
更なる苦しみにしかならず、自己破産をしてしまうと言うのは、分かりやすいストーリーになります。
助けの手を伸ばすなら...
一時的な融資よりも、持続的な雇用の提供や、制度の見直しによる減税等、違う方向からの支援があった上での次のステップでの融資ではないでしょうか?
例えば、今は公務員じゃないと市町村役場、各省庁、県庁他の職員になれませんが...
そこの機能のスリム化をはかって、外部団体に委託をすると、人件費は公務員以下で済むと思いますし、新たな雇用につながります。
もっと簡単な提案をしてみましょう。
先程、多重債務のことを書きましたが...
賢い人なら、20万円のキャッシングとリボ払いの状態でしたら、融資を受けて一度クレジットカードの借金を完済してしまいます。
それが出来れば、毎月の生活は苦しいかも知れませんが、返済は8350円だけになり、負担は軽くなる...
そんなことも出来ます。
現時点で返済困難な金額は20億円を超えたと聞きました。
ということは、単純計算ですが、丸々200万円融資を受けたとして、自己破産をされた方が1000人ということになります。
融資も審査がありますから、満額受けられない人が多いかと思いますので、自己破産の人数は現時点で数千人規模になるのかな...
そして、返済困難なお金は全て税金です。
2年で20億円の返済困難なお金が生まれたのですが、この制度は今年の8月末まで受付をしていますので、更なる返済困難者が生まれて来るでしょう。
まして、制度が始まって2年ちょっと...
総合支援資金の返済は10年間なので、これからまだまだ自己破産者は増えると予測出来ます。
この制度...
一人10万円のばら撒き以上にまずいのではないでしょうか?
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