前回の続きで、日英同盟があったせいか?多くの日本人が親日国だと勘違いしている英国ですが、差別意識が世界一強いのがこの国でしょう。
差別は人種・階級・国に及びます。もちろん、かれらは京都洛中の「みやこびと」と同様に決して表には出さず、直接的な表現は使いません。すべて間接的アプローチで、常にDiplomaticであり、Sophisticatedされてます。
実例を挙げていきましょう。
旧植民地で、ラテン系の国々の植民は肌が黒かったり褐色だったりの現地人と交わりまくりました。だから南米の人々は混血がやたら多く、メスチーゾとかムラトーとか呼ばれています。ポルトガルやスペインはその最たるものですが、フランスも黒人との性行為によるハーフは多く生まれています。
一方、アングロサクソンは基本的に有色人種と交わるのをよしとしないので(不潔だと思うのでしょう)、混血は極めてまれです。アメリカでは、昔酷かった差別意識(トイレとか公共施設も分離されていた)もかなり薄れ、民族間のハーフも増えてきてます。
イギリスは革命と呼ばれるものはいくつかあれど、他の欧州の大国と異なり、幸か不幸か民衆による民主革命は発生していないので、以前からの社会体制がそのまま維持されています。よって、(栄養を十分取ってきた)上流階級は背が高く、下層階級は背が低いのが一般的です。まあ、中上流階級は2割ほどで、あとの8割はフーリガンやコックニーが所属する下層の一般大衆と言われてます。サッカーの試合を見に行くと、大抵がビールを飲んで上半身裸になって応援してます。中上流階級はサッカーを見たり、ビールを飲んだりはしません。ラグビーを見て、ワインやブランデーを飲みます。(因みにスコッチは輸出用です。)
ロンドン在住の日本人がおしゃれなカフェなどで働こうとすると、必ずアジア人は無理ですと謝絶されます。(有色人種が店員だと店の格が落ちると思っているようです。)
それでもなぜかロンドンやイングランドに行きたがる日本人のなんと多いことか!(チコちゃん風に)
Dusseldorfに駐在していた時代に、元妻が周辺に住んでいる日本人妻何人もからロンドンはめっちゃええで(愉快なロンドン楽しいロンドンという風俗店の宣伝が昔ありましたが、そんな感じ)という話を聞いて、出張でしょっちゅう言っていた私はそんなわけないやろと思いましたが、そこまで言うならと1回連れて行ったら、あなたが言う通り最低のとこやと分かったので二度と行きたくないと言ってました。どうせ行くなら、ベルギーとかフランスとか、ドイツでももっとええとこがいっぱいあるし、という結論になりました。
日本の貧しい現状から比較するとHyde Parkなどはめっちゃ広くて素晴らしいし、博物館・美術館などもすごいのは間違いありませんが、食事や街並み・見どころなどは大陸の方が優れているのは客観的事実でしょう。
食事などは和食やイタリアンなどで同じレベルのものを食べるとLondonはDusseldorfの3倍しました。他の物価も倍近く高かったですが。(ポンドが高かったせいもあります。)
観光は別にして、イギリスの支配層(中上流階級)が現在の社会構造の多くを創りあげたのは事実だし、アングロサクソンが世界を実質上支配しているのも厳然たる事実で、政治の世界では彼らとはAllianceを組み続けないと日本はなくなってしまいます。ただ、仕組みづくりはWiseでSlyでSneakyな上層部の2割が考え出したことで、大衆の労働意欲は低く、ほとんどまともに働きません。ロンドンに住んでいたアパートにエレベータの工事が入り、2週間くらいで終わるとの通達がありましたが、実際は1年近くかかりました。その工事に来ていたワーカーの働く姿を見たことはなく、いつも携帯をいじっているかドリンクを飲んでるかのどちらかでした。イギリス人の間でも”Polish Plummer”という表現があり、イギリス人労働者は働かず役立たずだが、ポーランド人の配管工は素晴らしい=外人労働者は役に立つという意です。
長くなったので、今日はこれまでに。
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