9月6日。胆振東部地震から2年が経ちました。わが家の玄関先には今も残るあの日の爪痕。
わずか数秒の間にものすごい引張力や圧縮力がかかったんだろうな。駐車スペースのアスファルトがズレるわ波打つわ。
外構工事屋さんに頼んでアスファルトをやり直してもらおうかとも考えたけど、金銭的余裕があるわけでもなく。
震災遺構…ってほどのモノでもないけど、まぁここぐらいはそのまま残しといてもいいんじゃないかい、と。
そんなんでもないと、忘れてしまうのよな。被災地の住民として申し訳ないほど、今日一日を全く普通に過ごした私。
地震発生時の3時7分なんて真夜中で、普通に爆睡してたし。普通に電気を使って食事をして、普通に水を使ってお風呂に入って。
「普通」が全く通用しなかった2年前の今日の事を、鮮明に覚えてはいるけど。過去の話としてやり過ごしてしまっている。
被災者の私がこれじゃ、北海道外の人間なんて忘れ去ってるよな。全国ニュースでこの震災の話を取り上げた時間は何分あった?
確かに今年は、猛烈な強さの台風10号が九州に来てるから、その報道に各社が力を入れるのは当然だし仕方ないとは思うけど。
つい2年前の出来事を軽視されすぎている気がするのは、被災住民の被害妄想なのかね。犠牲者の数だって少なくはないのに。
土砂崩れが起きた場所も、陥没した道路も、たくさんの人が頑張ってくれているおかげで、少しずつ着実に復旧しています。
復旧してキレイな町並みが戻るほど、震災の記憶も私をはじめ人々の心からどんどん薄れていくんだろうな。
というわけで、記憶を薄れさせないよう、わが家に残る爪痕はできるだけそのままの形で置いておこうと思います。
台風10号も夜中に来るから、現地の人たちはものすごく不安になってるだろうな。できるだけ被害が出ない事を祈ります(-人-)