翁70才提言2.「煽動家」には要注意! テレビにあふれる「専門家」の誰を信用すればいいのか? 2016.3.9
テレビのニュースや、新聞、雑誌にはさまざまな分野の「専門家」が登場している。
わかりにくい専門的なことを解説してくれるのだから、素人には大歓迎の存在のはずなのですが、困るのは、専門家によって、言う事が正反対だったりすることです。
結局、どの専門家の言うことを聞けばいいのか。 専門家評論家が欲しくなるくらいです。
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専門家の選び方 (1)極端なことを言う人は排除する
基本的に、極端なことを言う「専門家」はあまり信用しないようにしている。
「日本経済は破綻する」「EUは崩壊する」「地球は終わる」といった過激な見立て、表現を売りにしている専門家は多い。
こういう表現のほうが、売りになることはよくわかる。しかし、こうした物言いをする人を信用できない。
極端な表現で恐怖を煽るタイプの専門家は、どこか信用できない、原発事故の後には、随分とこのタイプの人が積極的に出てきた。
『よりスキャンダラスでないほう』を選びます。『より脅かしてないほう』を選ぶ必要がある。
■専門家の選び方 (2)現場に行っている人を重視する
紙の資料やデジタル情報だけ、もしくは自分にとって都合の良い取材相手の話だけで論理を構成する人は信用できない。
■専門家の選び方 (3)現在のナマの情報を取れる人
世の専門家の中には、過去もしくは現在所属しているグループ(組織、企業、官公庁など)について、裏事情を披露しながら厳しく批判する人がいる。それらはインサイダーならではの情報も多いことだろうし、傾聴に値するものもある。
ただし、その人がそのグループと決定的に関係が悪くなっているような場合は、その情報にはある程度注意をしておいたほうがいい。
関係が悪いということは、ナマの情報を取りづらくなっている可能性がある。すると、限られた過去の経験をもとに、話を膨らませたり、よりマスコミに受けるように改変したりしているかもしれない。また、個人的な恨みなどの感情がバイアスとなっている場合もある。