恋、ときどき晴れ

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小さく芽生えた嫉妬の心~その6

2015-04-27 07:45:54 | アリサ

この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。

二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。

でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。

上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。

 

 

☆☆☆☆☆

小さく芽生えた嫉妬の心~その6

〈譲二〉
いつものホテルに行くと、アリサはすでに部屋で待っていた。

いつものようにお金を払った後、彼女を抱きしめる。

ん?

 俺をまっすぐに見ずに顔を背けている。

いつもならもっと愛想よく、冗談とかも言って来るのに…。

何かあったのかな?

プロを名乗るだけあって、今までは私生活で何があるにせよ、それを持ち込んで来たことはなかったのに。

キスをしても積極的に返して来ようとはしない。



ベッドに並ぶように座らせるとアリサの顔を覗き込んだ。

心持ちふてくされたような顔をしている。


譲二「ねぇ、何かあったの?」

アリサ「べつに…」

譲二「何か…、愚痴があるなら聞き手くらいにはなるよ?
 いつも俺の方が慰めてもらっているんだから…」

アリサ「だから、何でもないって」

譲二「そうかな? アリサはプロだから、いつも営業スマイルや客へのサービスは忘れたことは無いはずだよ。
 なのに今日は…」


『まるで普通の女の子みたいだ』と言いそうになって言葉を濁す。

さすがにそこまで言うと彼女に失礼だろう。


アリサ「一昨日…。きれいな女の人とデートしてたよね…」


ポツリと言った言葉に驚いた。


譲二「もしかして…、見られてた?」

アリサ「やっぱり、ジョージだったんだね?」

譲二「デートしてたかということなら、デートしてたよ」

アリサ「あたしには恋人なんていないって言ってたくせに!
 恋人がいるのならなんであたしを抱くのよ!」


激しいアリサの言葉にますます驚いた。

もしかして、俺のことを妬いてくれているの?


譲二「彼女は恋人じゃないよ…。あの日初めて会ったばかりだし」


俺はちょっと微笑んだ。


アリサ「初めて会って、その日に彼女を抱いたの? あたしを抱いたみたいに!」


アリサに睨みつけられて、俺はますます可笑しくなった。


譲二「彼女を抱いたりはしてないよ。彼女はね、俺の見合い相手なんだ」

アリサ「見合い相手?」

譲二「ああ。俺ももう30歳過ぎてるからね…。家族から結婚しろとうるさく言われてるんだ。
 あの子は仕事の取引先の娘さんで、粗略には扱えない人なんだ」


アリサは目を大きく見開いて俺を見つめている。

その7へつづく