恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

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譲二さんの愚痴(一護本編最終話)~その1

2015-04-30 07:52:23 | いっちゃんルートの譲二さん

頼れるみんなの兄貴として、ヒロインと幼なじみたちとの恋愛模様を応援しつつ、自分の気持ちには蓋をして、ちょっと落ち込んでみたり…。

 そんなちょっと情けないけどラブリーな譲二さんを王道のいっちゃんルートでウオッチングしてみようと思う。

 自分のルートのヒロインにも自分から告白できない譲二さん。


 そんな譲二さんが他人のルートのヒロインに気持ちを打ち明けられるわけも無く…。


☆☆☆☆☆
譲二さんの愚痴(一護本編最終話)~その1

 
 土曜日の午後、クロフネに一護以外のみんなが集まってる。



百花「はあ…」

春樹「佐々木、それ今日、何回目の溜息?」


 俺はすかさず答える。


譲二「21回目」

剛史「よく数えてるね、マスター」

譲二「最近、毎日こんな調子だからね。ついついこっちも気になっちゃって」

百花「ごめんなさい…」


 一護は、百花ちゃんが兄の桃護さんのことを好きだと頑に思い込んでいるらしく…。

 百花ちゃんが誤解を解こうとしても相手にしてくれないらしい。

 それで、俺は毎日百花ちゃんのため息と付き合っている。



春樹「まだ一護と仲直りできてないんだ?」

百花「う…ん。別にケンカしてるわけじゃないんだけど…」

竜蔵「一護がワケわかんねー意地張ってるみたいだからな。何が俺は百花のことなんとも思ってない…だか」


 へぇ、一護はそんなことを言ってるんだ…。


剛史「学校でも本当はすげー気にしてるのにな」

百花「え? そうなの?」


百花ちゃんは驚いてタケを見つめる。


剛史「そうそう。俺やハルが百花と話してると、ちらちらこっち見てくるし」

春樹「佐々木のこと、とられたくないなら素直になればいいのにね」

理人「素直じゃないのが、いっちゃんのキャラだからねー」


りっちゃんの言うとおり、素直な一護は一護じゃないか…。

みんなが一斉に溜息をついた。


百花「ごめんね。私のせいでゴチャゴチャしちゃって…」

理人「だから、百花ちゃんのせいじゃないって」

譲二「しかし、なんで一護は桃護さんと百花ちゃんが出来てるって頑なに思い込んでるのかねぇ」


 どう見たって、百花ちゃんは一護のことしか見てないだろ。


春樹「一護の桃護さんへのライバル意識の反動じゃないかな。あれで結構、傷ついてるんだと思う」


 あ、それ俺はよくわかるかも。

 よく出来た兄貴を持つとつらいよね。


剛史「説明しようにも、本人が信じる気ゼロじゃ、どーしようもねえよな」

理人「ねー。僕なんて、違うんだよってメールしたら、お前がガキだからわかんねーだけなんだとか。
 失礼な返信もらったんだよ!」

竜蔵「ったく、1発か2発ぶんなぐってわからせるか?」


 おいおい。リュウ、暴力はやめようよ…。


譲二「そんなことしても無駄だよ、リュウ。本人が聞く耳持たなきゃどんな話をしても意味がない」

百花「そうなんですよね…」


 突然、百花ちゃんが何かを思い出したように言った。


百花「今日の夜のお天気知ってる人いる?」

竜蔵「なんだ、やぶからぼうに」

百花「ほら、今日ってしし座流星群がくる日でしょ?」

剛史「ああ!」

理人「そういえばテレビでそんなこと言ってたね」


 百花ちゃん…急にどうしたんだろう。

  その2へつづく