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この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。
二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。
でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。
上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。
☆☆☆☆☆
クロフネ~その4
〈譲二〉
アリサの身体を優しく包み込むように抱きしめている。
少し落ち着いたアリサは、俺の胸に顔を埋めたまま、話し始めた。
アリサ「あのね、ジョージ」
譲二「うん?」
アリサ「あたしジョージに言ってなかったことがある…」
譲二「うん」
少し胸騒ぎがした。
アリサ「あたし…。中絶をしたことがあるんだ」
譲二「それは…、もしかして最初の?」
アリサ「うん。義理のお父さん…」
譲二「そっか…」
アリサ「それも…三回」
譲二「!」
アリサ「初めての時は友達にカンパしてもらったんだけど、足りなくて…別の友達に男の人を紹介してもらって…。それで中絶費用を作った」
譲二「そうなんだ…」
アリサ「だから…、娼婦をし始めた本当の理由も中絶費用を作るためだったんだ」
譲二「うん」
アリサ「一度中絶したあと、自分でスキンを買って…、次に襲われそうになった時にそれを使ってって頼んだんだけと…。『そんなに俺としたかったのか』って言われた」
譲二「…」
アリサ「あたし…セックスしたいわけじゃなかったのに…」
アリサの爪が俺の背中に食い込んだ。
譲二「うん」
アリサ「それでやっぱり使ってはもらえなくて…。妊娠するたびに、男をとって中絶費用にしていたんだけど…。
三回目の中絶の後、このままじゃあたしはむちゃくちゃになっちゃうと思って…家出した。」
譲二「うん」
アリサ「高校の時だったから、そのまま高校も中退して…。それから家には戻ってない」
アリサ「新しく知り合った友達の家を転々として…。最初は普通のバイトをしようとしたけど…、本名を隠してると普通のバイトも雇ってもらえなくて…」
譲二「それで娼婦をするようになったんだ…」
アリサ「うん」
俺はアリサが愛おしくてたまらなくなった。
アリサの髪にそっとくちづけると囁いた。
譲二「さっきはごめん」
アリサ「ううん。本当はジョージになら何をされてもいいの。だけど、時々昔のことを思い出してとても怖くなるんだ」
譲二「アリサ」
アリサ「ん?」
譲二「これからは俺がアリサを守る。だから、もう辛い目や悲しい目には合わせないから」
アリサ「うん…」
そのアリサの返事はとても微かで儚いものだったから、しっかり捕まえておきたくて抱きしめる腕に力を込めた。
その5へつづく