恋、ときどき晴れ

主に『吉祥寺恋色デイズ』の茶倉譲二の妄想小説

話数が多くなった小説は順次、インデックスにまとめてます。

小説を検索しやすくするためインデックスを作りました

インデックス 茶倉譲二ルート…茶倉譲二の小説の検索用インデックス。

インデックス ハルルートの譲二…ハルくんルートの茶倉譲二の小説の検索のためのインデックス。

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愛人になって~その2

2015-05-04 07:47:24 | アリサ

この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。

二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。

でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。

上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。

 

 

☆☆☆☆☆

愛人になって~その2

〈アリサ〉
あれから2週間が過ぎた。

ジョージからは何の連絡もない。

もしかしてあたしの言葉にひいて、逃げてしまったのかもしれない。


自分の軽率さに唇を噛んだ。

好きな人と会えなくなっただけでなく、上得意も逃してしまった…。



その時、メールの着信音がした。

ドキドキしながら確認するとジョージからだった。


『明日の夜

アリサ、仕事が忙しくて連絡できなくてごめん。
この間の話だけど、二人でゆっくり話したいから会ってくれるかな?
ホテルじゃなくレストランなんだけど。個室をとっておくから。
店の地図は添付ファイルで確認して

                                                   ジョージ』

☆☆☆☆☆


待ち合わせの店はちょっと高級そうな和食店で、少し気後れしながら入って名前を告げると「お連れ様はもうお待ちになってますよ」とすぐに店の奥に通された。


部屋には二週間ぶりの懐かしいジョージの姿があった。


譲二「ごめんね。連絡が遅くなって」

アリサ「ううん。大丈夫だよ…」

譲二「今日はゆっくり食事をしながら話そう。それとも客の前では食べちゃダメかな?」

アリサ「ううん。ジョージはそんなことはしないって分かってるから…。
でも、最初の約束を破ることになっちゃったね」

譲二「約束? ああ、ホテルの部屋以外では会わないってやつか…。
でも、俺の愛人になるのなら、あの約束はもう無効だろ?」


それって、あたしのことを本気で考えてくれたってこと?


譲二「確かめたいことがある」


ジョージは真剣な顔であたしをみつめた。


アリサ「何?」

譲二「恋人じゃなくて…、あくまでも愛人なんだね?」


『恋人の方がいい』とは言い出せなかった。


アリサ「そうだよ」

譲二「それは、契約内容が変わっただけで、今まで通りお金での契約ってことなんだよね?」

アリサ「うん。そう。今までみたいに色んな男の人を相手にするのはいい加減疲れて来たから、お客の中で一番優しくしてくれるジョージとだけでやって行きたいんだ」


あたしって、何を言っているんだろう。


譲二「そっか。この前みたいな客にあたったら大変だものな…」


ジョージの表情からは、あたしの言葉に安心したのか、失望したのかは読み取れなかった。


譲二「お金での契約と言ってもそんなにたくさん出せるわけじゃないよ。
アリサが今まで稼いで来た額に比べたらきっと微々たる物だと思う」


ジョージは一枚の書類を出してみせた。

そこにはひと月のあたしへの手当と色々な契約条件が書いてあった。


譲二「後で揉めるといけないから、提示内容を書かせてもらったよ。
冷たく思えるかもしれないけど、契約するからにはビジネスライクでいかないとね。
そこにも書いてあるけど、これからは俺の指定するマンションに住んでもらう。
その部屋は俺も仕事や休憩で使う。
拠点を実家からそのマンションに移そうと思っているんだ。
寝室はそれぞれ別にある。
だから、俺がアリサと寝たいと思わない日は好きなように自分の部屋で過ごしてくれていい

譲二「食事も無理に俺のを作らずに自分のものだけを作って食べてくれていい。
もちろん、一緒に食べたければ俺と食事をしてくれてもいいけど、俺の仕事は不規則だからね。
きっと俺に合わせるのは大変だと思う」


 結局、愛人といっても、あたしは自由に過ごせばいいということらしい。

そして、ジョージがあたしを抱きたいと思ったときだけ相手をすればいい。

それが条件ということだった。




あたしはその契約書にサインをし、ジョージの愛人となった。

その3へつづく


愛人になって~その1

2015-05-03 08:06:53 | アリサ

この話はハルルートの譲二さんの「それぞれの道」の7年間の空白期間を埋める話をと考えて書き始めたものです。
ところが、書いて行くうちにハルルートの譲二さんの話からは外れ、全く違う結末のお話になってしまいました。
それで、upしたものかどうか悩みました。

二次創作の二次創作だし…。
ヒロインは娼婦だし…。
譲二さんは壊れてるし…。
不快に思われる方もいるかもしれません。

でも、一時お話をかけなくなった時期に書けるものを書こうと書き始めたのがこの話で、そういう意味では私を助けてくれた話とも言える。
アクセス数が減ってるということは読む人も少ないわけで、ひっそりとupするのならいいかなと思い公開します。
性描写もそれなりにあるので、18禁にしようかとも思ったけど、そもそもネットではそれを確かめるすべもないし。
だから、こういう話はダメという人は避けてくださいね。

上にも書きましたが、ハルルートの譲二さんの話から派生した物語なので、読んでない方は『それは突然の告白から始まった…』から『それぞれの道~その1~その5』あたりまで読んでもらえると、どうして譲二さんが壊れているのか…とかが分かると思います。

 

 

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愛人になって~その1

〈アリサ〉
アリサ「ジョージ…。あたしのことを愛人にして…」


自分の口から出た言葉に自分で驚いている。

本当はジョージの恋人になりたかった。

…でも、こんな商売をしている女がジョージの恋人になれるとは思えなかったし、自分から言い出す勇気もない。

ジョージは少し驚いたように目を見開いた。

しかし、すぐにいつものような優しい表情になると言った。


譲二「…いいよ。ただし、俺の愛人になったらもっと束縛されることになるけどいいの?」

アリサ「…うん」

譲二「他の男とはセックスできないし、今までの客とは手を切ってもらうよ?」

アリサ「うん」

譲二「俺が借りた部屋で俺が来なくてもずっと一人で待ち続けてもらうことになるよ?」

アリサ「いいよ…」

譲二「俺は仕事が忙しいから…。愛人といっても今より一緒にいられるとは限らないんだよ?」

アリサ「それでもいい…」


ジョージはあたしを思い切り抱きしめた。


譲二「なんでそんなに可愛いことをいうの…? 本気にしちゃうじゃないか…」

アリサ「本気だもん…」


ジョージはまた激しくキスを求めて来た。それに応えるうちに、あたしたちはまた交わった。


☆☆☆☆☆


譲二「さっきの話だけど、本気なの?」

アリサ「本気だよ」

譲二「俺の素性は調べてるんだよね。」

アリサ「うん」


ジョージは軽いため息をつくとあたしの髪を指で梳かしながらいった。


譲二「よく考えてみたいから、少し時間をくれるかな?」


その2へつづく


譲二さんの愚痴(一護本編end)

2015-05-02 08:16:56 | いっちゃんルートの譲二さん

頼れるみんなの兄貴として、ヒロインと幼なじみたちとの恋愛模様を応援しつつ、自分の気持ちには蓋をして、ちょっと落ち込んでみたり…。

 そんなちょっと情けないけどラブリーな譲二さんを王道のいっちゃんルートでウオッチングしてみようと思う。

 自分のルートのヒロインにも自分から告白できない譲二さん。


 そんな譲二さんが他人のルートのヒロインに気持ちを打ち明けられるわけも無く…。


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譲二さんの愚痴(一護本編end)

 
 ギクシャクしていた百花ちゃんと一護。

 やっと仲直りできたみたいだ。

で、2人は正式に付き合い始めた。


 ま、今までも端から見てたら百花ちゃんは彼女みたいなもんだったけどね…。

 でも、ちゃんと一護に告白されたのは、百花ちゃんにとって大きな自信になったみたいだ。

 なんせ、一護はモテルからな。



 俺は保護者として百花ちゃんの幸せを願っているから、幸せそうな百花ちゃんの顔を見ると嬉しい筈だけど…。

 ちょっと複雑かな。



 あ、いやいや…。

 変な色気を出しているわけじゃないよ。

 その辺は誤解のないように。


 10歳も年下の女子高生にそんな気持ちを持つというのは…ロリコンとまではいかなくても、あまりよくないよね…。

 はぁ。

 もともと、一護と仲良くなるように俺も少なからずお膳立てしたのだから、今更寂しいなんて言えないよな…。

 ただ、俺も男だから…百花ちゃんを女性として見てないというと嘘になる。

 そして、百花ちゃんに1人の女性として好意を持っているのは他の幼なじみたちにしても同じだろう。



 本当のことを言うとね。

 百花ちゃんには伝えてないけど、俺も10年以上前から彼女のことは知っているんだ。


 百花ちゃんは忘れているみたいなんだけど、彼女が幼稚園児で俺が中学生くらいの時に公園で出会って、時々遊んであげてた。

 彼女は俺のことを「じーじ」って呼んで、とても懐いてくれていたっけ…。

 今回クロフネで彼女を引き受けることになったのも、その時の縁で彼女の母親とメル友になってたからなんだけど…。


 そんな昔の話を彼女に持ち出してもねぇ。

 はぁ。


 ま、そんなわけで百花ちゃんのことはずっと陰ながら見守っているというのが俺のスタンスかな…。


 ううっ。

 一護に大事にしてもらえよ。

 なんかあったらオジサンが相談にのるよ。



 まあ、百花ちゃんはクロフネの2階に住んでいるし、毎日顔を合わせているんだから、何かあったら俺が直ぐに気づいてあげればいいことだよね。

 はぁぁ。やっぱりダメだ…。

 
 今夜は百花ちゃんが眠ったら、やけ酒を飲もう。



いっちゃんルートの譲二さん~本編終わり


譲二さんの愚痴(一護本編最終話)~その2

2015-05-01 09:18:36 | いっちゃんルートの譲二さん

頼れるみんなの兄貴として、ヒロインと幼なじみたちとの恋愛模様を応援しつつ、自分の気持ちには蓋をして、ちょっと落ち込んでみたり…。

 そんなちょっと情けないけどラブリーな譲二さんを王道のいっちゃんルートでウオッチングしてみようと思う。

 自分のルートのヒロインにも自分から告白できない譲二さん。


 そんな譲二さんが他人のルートのヒロインに気持ちを打ち明けられるわけも無く…。


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譲二さんの愚痴(一護本編最終話)~その2

 
一護以外のみんなが集まったクロフネ。

しし座流星群の話になった途端、百花ちゃんの様子が変だ。


春樹「それがどうかしたの?」

百花「ううん…ほら、子供の頃もみんなで流星群見ようって言ってたことあったなって」

剛史「あったっけ? そんなこと」

理人「そう言われれば…。あ! 公園で遊んでる時にいっちゃんが言い出したやつ?」

百花「そうそう」

春樹「あれ結局、寝ちゃって見られなかったんだよね」

理人「僕はお母さんに見つかりかけて、出掛けられなかったんだ」

竜蔵「俺も寝ちまってたな。だけど、百花よくそんなこと覚えてるな」

百花「うん…」

 
 みんなのやり取りを聞いて考える。

 見ようねという約束だけではそんなに記憶には残らないよね?

 俺は獅子座流星群にこだわる百花ちゃんが気になって聞いてみた。


譲二「それ、百花ちゃんは見たの?」

百花「え?」

譲二「その様子だと、大事な思い出みたいじゃない?」


俺の言葉に百花ちゃんは少し赤くなっている。


百花「それが…私も寝ちゃった気がします」

譲二「そう?」


 本当にそうなのかな?

 なんだか百花ちゃんは見たことがあるみたいだけど…。


剛史「真夜中に、子供が起きられるわけねーよなあ」


 まあ、それはそうだろうけど…。

 今日の天気予報を思い出す。


譲二「でも今晩、流星群を見るのは難しいんじゃないかな」

百花「そうなんですか!?」


 俺の何気ない言葉に百花ちゃんは大げさに反応する。


譲二「うん。夜は雨だって言ってたし…。どうしたの?百花ちゃん。そんなに見たかったの?」


百花「え…あ…ちょっと楽しみにしてたから…」


 百花ちゃんは明らかに動揺している。

 何かあるのかな?

 思い出はともかくとして、今夜どうしても見なければならないワケが…。


春樹「でも、雨じゃ仕方がないね」

剛史「流星群見たいとか、百花もまだまだ子供っぽいところあるんだな」

理人「そーいうのは女の子らしいっていうの。タケ兄は全然女心わかってないなー」

剛史「なんだよ。そーいう理人はその女心とかわかってるのか?」

理人「もちろん! ねー、百花ちゃん? 流星群とかロマンチックだもんねー」

百花「う、うん…」

竜蔵「ハハッ。理人はガキの頃、女だと思われてたみたいだからな。そりゃ女心もわかるだろ」

理人「ちょっと! 失礼なこと言わないでよ!」

春樹「はいはい。そこ、ケンカしない」

百花「ふふっ…」


 みんなのやり取りを笑いながら、百花ちゃんは心ここにあらずって感じだ。

 やっぱり、百花ちゃんには流星群は特別な何かなんだろうか?


譲二「流星群、残念だったね」

百花「はい…」


 百花ちゃんは肩を落として頷いた。


 もしかしたら…、百花ちゃんは一護と一緒に流星群を見たのかな?


 他の幼なじみたちは、流星群に大して思い入れがないところを見ると、そんな気がする。

 
 うん。きっと一護と2人だけの大切な思い出なんだろう。


 だから、その流星群が見られたら一護とも仲直りできそうな気がしているのかも…。


 でも、天気だけはなー。

 どうしようもないしな。

 俺でなんとかしてあげられることならいいんだけど…。


本編endへつづく

☆☆☆☆☆

しし座流星群のくだり…。譲二さんの目線で読み返してみたら、譲二さんだけは2人の思い出に気付いてるフシがあった。
違った目で読み返すと新しい発見があって楽しい。