城崎温泉 喜楽。
館内にスリッパは無く、わしはずっと裸足やった。古いけど綺麗で清潔。部屋は階段で上がった三階やった。今流行りのバリアフリーやない。エレベーターなんかの設置は物理的に無理やし、その必要もない。
部屋は入り口入ると、三畳の次の間があって、その奥にトイレと洗面所、左手に寝室があった。12畳くらいやったかな。6人までの部屋やったみたい。
仲居さんがお茶を煎れて出ていき、ビールで乾杯。三階やきそこそこ眺望が利く。城崎温泉の旅館は、裏から見たらどこも古く、建て増し建て増ししちょって面白い。そんなん見ながら飲む。
んで浴衣に着替えて外湯へ。
御所の湯と一の湯へ入った。どっちも滅茶苦茶熱い。回転良くするために熱くしちゅうのか、湧く湯が熱いのか知らんけどとにかく熱い。こんな風呂入っておったち汗かくしなんちゃあえいこと無いわ。さっさと出てポケモンしよった。
家主が出てきて、ご当地のクラフトビールを飲む。クラフトビールって、その土地の特徴として何らかの香りつけちゅうやん。好みもあるき美味いかどうかは飲んでみな分からん。そして普通のビールよりずっと高い。二種類飲んだけど、わしはあんまり好きじゃない。普通にプレモルかラガーがえいと思うた。
んでお土産屋を廻って宿へ帰った。
18時より宴。
ご飯食べる個室は一段と綺麗で、リニューアルしたばっかりって感じやった。堀ごたつでうんとのうがえい。
刺身、茹で蟹、豚しゃぶ、アワビステーキ、牛ステーキ、釜炊きご飯を食う。前日の北陸の宿とかなり被るメニューやけど、家主のご所望やき仕方ない。
ビールで乾杯し、仲居さんお薦めの日本酒を飲み、麦焼酎のロックを飲んだ。
個室っていうても薄い壁で仕切られちゅうだけやき、周りの声は普通に聞こえる。けど鬱陶しくはない。そんなん聞きながら美味い物食って飲むのはなかなか良かった。
この宿、朝飯も美味かった。炊きたてと思しき米がひたすら美味かった。
卓上で焼かれたハタハタはそんな美味くないけど嬉しいし、豆乳湯豆腐も良かった。ちょこちょこあるおかずが全部美味しくって、おひつのご飯全部食べてしもうた。ここと比べたら前日の北陸の宿は、全部塩気が強すぎやったと思うた。
城崎温泉 喜楽 貸し切り風呂付きのプランやけど、貸し切り風呂は使わんかった。酒代抜きで1人17000円也。わし的にかなり奮発したけど、大満足の宿やった。