しあわせの・・・

フィリップ・パーハムは、ある金持ちの実業家の話をした。彼は、何もせずに船の脇にどっかり腰を下ろしている漁師を見てむしゃくしゃしていた。

「どうして漁に出ていないんだ？」

「もう今日の分は十分釣れたから」という返事。

「どうして必要な分しかとらないんだ？」　金持ちはたずねる。

「余分にとって、どうするんだい？」
「もっと金儲けができるさ。」いら立ちを隠せぬ様子。「儲かったら、もっといい船を買って、もっと遠出をして、さらに多くの魚がとれる。そしたら、ナイロンの網を買って、もっと魚をとって、もっと金持ちになれるさ。そのうちに、何隻もの船の持ち主になって、私みたいな金持ちにね。」

そこで漁師、「で、どうするんだい？」

「そしたら、ゆっくりして、人生を楽しめるってもんさ」と実業家。

「私はもうとっくにそうしてますがね」　漁師は穏やかに海を見つめながら答えたのだった。—“Our Daily Bread”より

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神の国は飲食ではなく、義と、平和と、聖霊における喜びとである。—ローマ 14:17