不動滝
最近探石に行くことが多いせいかウェーダーばかり履いていて「シリオ」君の出番がめっきり少なくなっています。ということで今日は久しぶりにシリオ君を引っ張り出して氷結の滝を見に行こうと思います。..........
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シリオ
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行先は常陸太田市の鍋足山西麓にある不動滝、奇しくも今日は大寒、滝が氷結していることを祈って出発です。
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不動滝‐1
人家の間の道を沢沿いに歩いて行くんですが、あまり人が住んでいる気配がしません。庭先に車が止まっている家も見えますので何軒かは住んでいるようですが、ところどころに廃屋もあって茨城県北部の山あいの集落はどうやら着々と過疎化が進んでいる感じです。おうっ、これは先日降った雪の名残ですね。
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不動滝‐2
そして沢を覗いてみるとキレイに氷の結晶が張っています。これは氷結の滝、期待が持てます。
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不動滝‐3
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柚子の木、実が鈴なり、誰も採らないようです。足元に落下した実が発酵しているようで鳥がついばんだような跡が見えます。
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不動滝‐4
そして道は沢床が岩盤になっている沢にぶつかります。ここを上流に向かって遡上します。
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不動滝‐5
ところどころに落石みたいな石が落ちています。石と石が固くくっついた「男体山火山角礫岩」と呼ばれる石で、この山を組成している石のひとつです(ちなみに沢床の岩盤もこの石)。石表面のでこぼこしたところに土や水滴が溜まりそこに胞子や種が付着して苔やいろんな山野草を育みます。これに広葉樹の腐葉土などが加わってこの山の豊かな植生が保たれています。
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不動滝‐6
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倒木をまたいで登りつめると見えて来ました「不動滝」、私の一眼はズームレンズを装着しているので画角が合わず全容が撮れません。
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不動滝‐7
仕方ないのでコンデジで撮影、高さは20~25mぐらいでしょうか、結構な迫力です。
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不動滝‐8
表面は氷結していますがサラサラ水の流れる音が聞こえますので全面結氷ではないようです。水量が多いせいのか気温が高いせいのか、以前来たときはもっと氷結していたような気がしましたが……。手前の倒木が画像的には邪魔なようにも感じられますが、見ようによってはワイルド感が増してこれもまた良しです。
ここに限らずあちこち山野を見歩いていると、こっちの思うようにいかないのが自然だということをつくづく思い知らされます。
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不動滝‐9
ここらでちょっと一休み、水を飲もうとザックのサイドポケットに手をやると水のペットボトルが見当たりません。どうやら車から持ってくるのを忘れたようです(最近忘れ物が……、明らかに認知症の兆しですかね)。当初の予定ではこの滝を巻いて沢の上流を探索する予定だったんですが、水が無くては無理、今日はここで戻ることにしましょう。
最近探石に行くことが多いせいかウェーダーばかり履いていて「シリオ」君の出番がめっきり少なくなっています。ということで今日は久しぶりにシリオ君を引っ張り出して氷結の滝を見に行こうと思います。..........
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シリオ
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行先は常陸太田市の鍋足山西麓にある不動滝、奇しくも今日は大寒、滝が氷結していることを祈って出発です。
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不動滝‐1
人家の間の道を沢沿いに歩いて行くんですが、あまり人が住んでいる気配がしません。庭先に車が止まっている家も見えますので何軒かは住んでいるようですが、ところどころに廃屋もあって茨城県北部の山あいの集落はどうやら着々と過疎化が進んでいる感じです。おうっ、これは先日降った雪の名残ですね。
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不動滝‐2
そして沢を覗いてみるとキレイに氷の結晶が張っています。これは氷結の滝、期待が持てます。
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不動滝‐3
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柚子の木、実が鈴なり、誰も採らないようです。足元に落下した実が発酵しているようで鳥がついばんだような跡が見えます。
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不動滝‐4
そして道は沢床が岩盤になっている沢にぶつかります。ここを上流に向かって遡上します。
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不動滝‐5
ところどころに落石みたいな石が落ちています。石と石が固くくっついた「男体山火山角礫岩」と呼ばれる石で、この山を組成している石のひとつです(ちなみに沢床の岩盤もこの石)。石表面のでこぼこしたところに土や水滴が溜まりそこに胞子や種が付着して苔やいろんな山野草を育みます。これに広葉樹の腐葉土などが加わってこの山の豊かな植生が保たれています。
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不動滝‐6
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倒木をまたいで登りつめると見えて来ました「不動滝」、私の一眼はズームレンズを装着しているので画角が合わず全容が撮れません。
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不動滝‐7
仕方ないのでコンデジで撮影、高さは20~25mぐらいでしょうか、結構な迫力です。
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不動滝‐8
表面は氷結していますがサラサラ水の流れる音が聞こえますので全面結氷ではないようです。水量が多いせいのか気温が高いせいのか、以前来たときはもっと氷結していたような気がしましたが……。手前の倒木が画像的には邪魔なようにも感じられますが、見ようによってはワイルド感が増してこれもまた良しです。
ここに限らずあちこち山野を見歩いていると、こっちの思うようにいかないのが自然だということをつくづく思い知らされます。
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不動滝‐9
ここらでちょっと一休み、水を飲もうとザックのサイドポケットに手をやると水のペットボトルが見当たりません。どうやら車から持ってくるのを忘れたようです(最近忘れ物が……、明らかに認知症の兆しですかね)。当初の予定ではこの滝を巻いて沢の上流を探索する予定だったんですが、水が無くては無理、今日はここで戻ることにしましょう。
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