

思う存分、猫の体調に振り回されています。
猫達へ私が抱く気持ちを考えるとき、
いつも思い浮かぶのは在原業平のこの歌です。
『世の中に 絶えて桜の なかりせば
春の心は のどけからまし』
意味は『世の中に桜というものがなかったなら、
春に、桜はいつ咲くだろうかとか、
雨風で散ってしまわないだろうかなどと
心乱されることはないだろうに』というものですが
私はこの歌で業平がほんとに言いたい気持ちは
『桜が好きすぎてつらい(>_<)』
ではないのかなぁ...と思うのです。
私は猫達が大事過ぎて時々つらいです。
特にうちの猫は病気がちなので、
しょっちゅう心が乱されます(T_T)
猫がいなかったら、お金もかからないし、
心配で心配で泣きそうになったりも
看病で寝不足になったりもしないで、
もっと呑気に暮らせたろうなぁ…と時々思ってしまいます。
でも、この歌を詠んだ在原業平が桜がなくなることを
本気で願ったりしていないように
私も猫たちがいなくなることを決して望んではなくて。
好き過ぎてつらい。
大事過ぎてつらい。
「愛しい」ものは「悩ましいもの」なのだなぁ、と思います。
