認知症？？？（１４）

３／２５に、やっと診察結果を聞きました。
母親には、「その場での計算力や記憶力は、ほぼ満点で素晴らしい！」「しかし、脳の画像を見ると、海馬の委縮が見られる。これは記憶力の低下で、その場では記憶していても、２０～３０分後には忘れている。」「その他に、前頭葉と頭骨の間に７ｍｍの隙間が有るので、正しい判断が出来なくなってくる。だから、妄想を口にするようになる。」と言われ、
父親も似たようなもので、「海馬は正常だけど、やはり前頭葉と頭骨の間に隙間が有り、さらに脳の血管の流れが悪い。」と言われました。想像していた通りですが、本人達はショックだったようです。

続けて医師は、「こんな状況だから、８８歳にもなって新車を買ってしまう、普通ならば免許返納しなけりゃならない、自分は７５歳で返納するつもりだ。」と言ってくれたので、父はその場で「車はすぐに売って、免許証も返納します。」と言いました。又医師は、「一瓶３８，７００円もする酵素を呑んでるみたいだけど、こんなの何にも効果ないからね！効くなら薬になってるから！もったいないよ。」と言ったのですが、母は「先生、でも体の調子が良いです。」「それは気のせい！」この酵素については、毎月２本購入しているので、止めてもらいたいと以前から言っていたが、言うことを聞かないので諦めていました。はたして止めるでしょうか？車が無いと、健康食品の販売店（老人を騙す専門の３ヶ月程度の店舗）には、足が遠のくと思う。

以上の事から、一昨日と昨日で、自家用車を売却し、運転免許証を返納し、車の任意保険を解約し、携帯電話を解約し（これは妹が格安スマホを購入してた）、自動車販売会社に電話して不要な契約（延長保証等）については返金の要請をしました。大人げないが、腹が立たので、「８８歳の老人が新車買いに来たら、免許証の返納を勧めるのが親切じゃないの！！」と１つ文句を言ってしまった。何しろ、３ヶ月で５０万円の差額になりましたからね。

とりあえず、薬を処方していただき、様子見となりましたが、外出が減るので一気に弱る気がします。

認知症？？？（１３）

１月から気をもんでいた、親の認知症を調べるための診察を、やっと今日受信できました。
１１時の予約なので、余裕を持って１０：２０に実家に迎えに行きました。すでに妹は来ていて、スマートフォンの使い方を教えていましたが、面倒くさそうにしていました。少し早い（病院までは車で１５分）時間でしたが、１０：３０に家を出て１０：４５に到着したので、丁度よいかと思いましたが、診察予約は名ばかりで、名前が呼ばれたのは１１：５０で、簡単な問診の後でMRIの撮影をして、その後に本人（母親）一人を呼んで、色々と検査したようです。
本人曰く「小学生に聞くような質問されて恥ずかしい、算数なんか簡単なんだから、だけど日本の総理大臣が答えられなくて・・田は頭に浮かんだけど、岸が出なかった。」と、非常に悔しがっていました。
今日は付添人には何の説明も無く、３／２５が診察結果と今後の診療についての相談日になりました。
「良い先生だった？」と聞くと「優しくて良い先生だった」と答えるので、「それじや～これからも通院できそうだね」「通院できる」と言うので、一安心でした。
熊谷市から、脳ドック費用（MRI)として３０，０００円の助成が有るのに、それは使用できないとの事で、融通が利かないのか？熊谷市の助成の方法に問題が有るのか？今の市長は同級生なので、今後の老人介護の在り方と、初期の診察に対する助成の有り方を、話し合いたいと思いました。

認知症？？？（１２）

どうした事か？ここ３日間は親から電話が無い！電話が無いのも、結構不安な面もある。
妹が実家によってから事務所に来たので、様子を聞いてみると。自治会館で体操教室が有ると、ケアマネージャーの方から聞いたので、楽しみにしていたけれど、第一と第三金曜日の開催らしく、来週までお預けとなった。特段変わった様子もなかったらしく、けんかの原因の一つで、父が携帯電話をしょっちゅういじっている事（これは、私のお古を使用しているので、電池の持ちが悪いため）が有ったので、どうせ買うなら新しいスマートフォンと思い、妹がスマートフォンを持たせて、ＬＩＮＥ通話しようとレクチャーしたけど、新しいものを覚えるのにかなりの拒否反応だったらしいです。

私も薬をもらう為に、一ケ月に一度内科受診するので、かかりつけ医師に、これまでの状況を話すと、切迫した状況にならないと難しい、ケアマネ―ジャーが来てもしばらくは正常でいられるので、一度ためしデイサービスに生かせれば、状況が良くわかるんだけどね！と言われました。自分としては突然でバタバタしたけど、今は行き当たりばったり臨機応変に出来ることをすると、開き直る事にしました。まずは、３／９の「もの忘れ外来」の受診です。

認知症？？？（１１）

昨日の昼ごろ、妹が事務所に来ました。前から貸すことになっていた、「ぼけの壁」書籍を借りに来たのですが、事務所に入るなり「朝から、お母さんから電話があってさ～！」と、母親に呼ばれて実家に行ってきた内容を話し始めました。母は夜腹痛で寝られなかったようですが、妹が行くと何ともなかったそうです。その後は、何時もの様に、父が浮気しているとの説明を繰り返すので、話を健康食品に切り替えたそうです。

今日は自分には用が無いかと思っていましたが、夕方「お父さんが気がくるってる」と母から電話で、「早く来てくれ」と言うので、急いで実家に行きました。到着するなり「夕方に実家の近くの道を女が通る」と言うので、「そりゃ～色んな人が通るよ、家は駅から１分しか離れてないんだから！」「違う、そんな人じゃない」「お父さんが、その人に会いに行ったの」「違う、二階に上がった」「そんなの、全然関係ないじゃん」「二階に上がって合図してる」「それを見たの？」「見てない」「想像で言っちゃ～ダメだよ」と言ってから、そろそろ話を変えないとまずいと思い、「昨日は、腹痛で眠れなかったんだって？」「そうなのよ」「それが悪いんだよ、睡眠不足だと脳がリフレッシュできなくて、セロトニンが減少して、神経伝達がうまくいかなくなって、妄想や幻想を見るらしいよ」と言うと、「そうか、昨日寝れなかったので、少し可笑しくなってるかね！」・・・世間話や、母の幼いころや実家での生活の話をして、和んだと思ったので、帰ろうとすると父に「お腹がすいた？」「悪いことしてても？」と又元に戻った！！でも玄関に向かうと、母が付いてきて「もう～いやになっちゃう、こんな生活嫌だ！！」どうしたものかと思ったが、父の為にも起死回生の言葉が必要と思い「俺が保証するけど、お父さんに絶対女は居ないよ、本当に絶対居ないから！！」と言うと、突然明るい顔になり「本当かね～！」「間違いないから信用して」と言って帰りました。

認知症？？？（１０）

朝早くから出勤前に、父親から電話が来ました。えっ！と、一瞬ドキドキしながら電話に出ます。すると「２階にある磁気マッサージ器を捨てたいから、２階から降ろしてください」と、なんでもない電話！

実家に行くと、たいして重くもないのに、こんなのも下ろせなくなったのかと思う。下ろし終ると、「これは７０万円したんだ」と言う。「だから、健康食品の店で、機械類は買っちゃダメだからね」と言ってもむなしい。

帰ろうとすると、母が追っかけてきて「昨日は寝るまで叱ったんだよ」と言う、「え～～！ダメだよ。お父さんは老人性うつかもしれないよ」と言うと、「確かに、最近口数が少ないね」（口数が少ないのは、母に反論してもしょうがないと、思って話さないだけですが）「老人性うつの自殺率は高いらしいよ」と言うと「じゃぁ～、気を付ける」と話しをして別れました。

こんな会話をしても、すぐ忘れるんだろうな！これからの両親の体調の変化は、自分も経験することになる人生の軌跡の一部なのだろう。