京都の闇に魅せられて(新館)

葛城トオル、霊明神社の青龍絵馬を復刻する @ 京都妖怪探訪(886)

 


 どうもこんにちは。
 シリーズ前回の続きで、京都・霊明神社の記事です。
 前回では、霊明神社に祀られていた猿田彦神の神石を紹介しましたが・
 本シリーズで何度か登場されてきた京都の妖怪絵師・伝道師、葛城トオル氏
 この度、京都・東山の古社・霊明神社で発見された幕末期の青龍と白虎の絵馬を新たに創り直され、さらにその記念として、青龍と白虎のオリジナル御朱印も描かれました。
 さる2024年(令和6年)3月31日、霊明神社にて記念の御朱印会が開催され、筆者も参加してきました。
 今回は、その絵馬復刻と御朱印会のレポート記事にします。

 


 前回で、猿田彦の神石を拝んでから、本殿へとあがります。
 本殿の建物内は少し大きな一般家庭か、小規模の集会所か自治会館のような感じで、何と言いますかアットホームな感じがしました。


 中には葛城氏本人による御朱印の受付もあり、私の前にも参拝者や御朱印を求めてきた人たちが何人か待っておられました。


 

 前回のおさらいになりますが、ここで霊明神社の歴史を振り返ってみます。
 江戸時代にこの地は、時宗正法寺の寺域であり、1809年にその一角を朝廷に仕えていた村上都愷(むらかみくにやす)という人が買い取り、神道による葬祭の場として霊明神社を創建したのがはじまりだそうです。
 こうして霊明神社の初代神主となった村上都愷という人は、国学思想を学び、仏教を外来思想と、神道を日本古来の思想として考えたようです。神職を含む全ての人が仏教寺院の檀家となり、葬祭も仏式で行われていたことに反発し、ここで神道式の葬祭を執り行ったという話です。
 これは当時の幕府や仏教勢力に対する反逆にも等しい行為であり、当然体制権力からもにらまれて、厳しい迫害等も受けたそうですが、これが後の尊皇攘夷思想や、さらに後の明治の神仏分離などの政策にも影響を与えたと思われます。


 つまり、霊明神社の歴史は江戸時代からになるのですが、青龍の絵馬は明治の頃からあったそうです。
 しかし経年劣化が進み、さらに近年の台風被害もあって、ほとんど青龍の絵が剥げ落ち、以下の画像のような状態になってしまったのです。



 また青龍と同じく「四神」の「白虎」の衝立(ついたて)もあったそうですが、それも失われてしまったそうです。


 葛城氏が、共通の知人を通して霊明神社さんとのご縁が出来たのが、今(この記事を書いている2024年4月頃)から2年ほど前になるそうです。
 霊明神社さんはFacebookを通じて、青龍の絵馬を復刻してくれる人材を募集されたのですが、そうした縁もあって今年の1月にこの仕事を請け負ったのが葛城氏でした。
その数日のうちに葛城氏が霊明神社さんにお話を伺いに訪れました。
 その時さらに「かつては白虎の衝立もあった」というお話も聴かれ、「竜(龍)と虎」「青龍と白虎」はセットだから、白虎の方も絵馬として復活させようと決められたそうです。

 

 こうしてできあがったのが、本殿に飾られている青龍と白虎の大きな絵馬です。


 


 堂々たる青龍に。


 


 白虎の絵馬(写真が少しぶれてすみませんが)。


 


 その記念として、葛城氏の手による御朱印も授与されていました。


 

 私も描いて頂きます。


 


 こうしてできあがったのがこちらです。



 オリジナルの絵馬の青龍・白虎と比べたら、ややデフォルメされた、少しとぼけたような親しみやすい感じがしますが、これも葛城氏のユーモアや遊び心なども表れているようです。


 こうして、今回もいろいろと満足して、霊明神社を後にします。
 帰りは霊明神社門前の坂道と階段をまっすぐ降りて。


 

 維新志士たちが眠る墓地の前を通っていきます。


 


 それにしても。
 こうして京都の歴史ある寺社に、作品が絵馬や奉納画として遺されるのは。
 おそらくは自分たちがこの世を去った後でも、その作品は永く受け継がれていく。
 これはなかなかにすごいことではないかとも思えてきますが、いかがでしょうか。


 

 今回はここまで。
 また次回。

 

 

 

 

※ところで2024年の目標で、「(本シリーズでの)新規スポットの記事を最低でも20以上、出来れば30以上書く」としましたが、前回と今回で2カ所目。
 目標まであと18本(18カ所)です。

 

 

 

 

 

*葛城トオルのFacebook
https://www.facebook.com/YaoGuaiTang/

 


*霊明神社のHP
https://www.reimeijinja.org/

 

 

*『京都妖怪探訪』シリーズ
https://kyotoyokai.jp/

 

 

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岩上安身責任編集 ? IWJ Independent Web Journal
 


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