京都の闇に魅せられて(新館)

大阪市立博物館「メアリー・エインズワース浮世絵コレクション」に行って来ました





(記事中の写真はクリックで拡大します。プライバシー保護等の為、人の顔部分に修正を加えていることがあります)


 どうも、こんにちは。
 大阪・天王寺の大阪市立美術館で開催中の「浮世絵・エインズワース・コレクション」展を訪れました。
 大阪市営地下鉄「動物園前」駅から、天王寺動物園の入り口から、天王寺公園内へ。












 目指す大阪市立美術館へ。






 「メアリー・エインズワース浮世絵コレクション」展が開催されています。






 メアリー・エインズワースとは、アメリカの有名な浮世絵コレクターであり、そのコレクションの中には、我々日本人が誰でも知っている、一度は何かで目にしたことがあるような有名な作品も多いそうです。

 さすがに展示されている作品実物を撮影させてもらうことは出来ませんので、会場の物販コーナーで買った絵葉書の画像を元に、解説等していきたいと思います。


 菱川師宣「低唱の後」。





 初期の浮世絵は墨一色の版画でしたが、手塗りで丹(たん)の赤を加えるようになったそうです。配色はあっさりしていますが、若者と遊女を描いてエロさを感じさせます。



 葛飾北斎「富嶽三十六計・凱風快晴」。





そう、「赤富士」として有名な作品ですね。この他にも日本人なら誰でも知っていそうな、一度は目にしたことがあるような作品も幾つもあって、また驚き。



 喜多川歌麿「笠森おせんと高嶋おひさ」。





 当時江戸で人気だった茶屋と煎餅屋の看板娘。今でいう人気アイドルかカリスマ店員のブロマイドみたいなものでしょうか。他にも有名な役者や子役などのプロマイドみたいな作品が幾つもありました。そういうものも芸術作品として遺されているのも面白いですね。



 歌川国政「岩井粂三郎の禿たより」。








 この写真ではわかりにくいかもしれませんが、墨の濃淡だけで瞳を描いているという高度な技も使われているのが面白い。



 歌川広重「名所江戸百景・大はしあたけの夕立」。





 広重作品には、このように線で雨が激しく降る様子を表現したものも。



 歌川広重「名所江戸百景」シリーズ、「亀戸梅屋舗」と「浅草田甫酉の町詣」。








 近くのものや光景と遠くに見える風景とを上手く組み合わせたような作品も。写真撮る時も使ってみたいと思う手法。



 葛飾北斎「小禽に虻」。





こういう花鳥図って、文句なしに好きですね。


 他にも、ここでは紹介しきれないほどのたくさんの作品があるのですが・・・この辺で切らせてもらいます。

 これらの浮世絵を収集したメアリー・エインズワースという人も、かなり個性的な人物だったそうです。
 大学を卒業し、生涯独身で通し・・・現在の女性では珍しいことではないですが、当時の女性としては珍しかったでしょうね。
 これだけの作品を収集し続けてきたほどの人物でしょうから(笑)。そういうエピソードも面白い。

 しかし日本の文化・芸術作品が海外で評価され、大事にされた一方で、明治期日本の文化の軽視・破壊等により、あれだけ大量の作品が海外に流出したのかと思うと・・・正直、少々複雑な気持ちも。






 今回はここまで。
 また次回。





*大阪市立博物館へのアクセスはこちら




*「メアリー・エインズワース浮世絵コレクション」のHP
https://www.osaka-art-museum.jp/sp_evt/mary-ainsworth




*大阪市立博物館のHP
https://www.osaka-art-museum.jp/




*『京都妖怪探訪』まとめページ
https://kyotoyokai.jp/




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