京都の闇に魅せられて(新館)

東京美術館巡り(2019年夏)





(記事中の写真はクリックで拡大します。プライバシー保護等の為、人の顔部分に修正を加えていることがあります)


 どうも、こんにちは。
 前々回前回の上野博物館「三国志展」の他に、美術館を2件巡ってきました。
 今回の東京巡りは博物館・美術館巡りとなりました。


 まず(「三国志展に続いて)2件目。
 東京メトロ「竹橋」駅、1b出口から。








 皇居のお堀をまたぐ橋を越えてすぐの場所に、東京国立近代美術館が。






 そこで開催中の「高畑勲展」へ。





 今は亡き高畑勲(たかはた・いさお)と言えば、宮浬戞覆澆笋兇①Δ呂笋�ヒと共に「スタジオジブリ」を設立し、自身も『火垂るの墓』など、日本のアニメ史に残る名作を作り出した、アニメ作家・監督として有名・・・という認識でしたが。
 ろくに予習もせずに展覧会に行って。
 『太陽の王子ホルスの冒険』
 『アルプスの少女ハイジ』
 『母を訪ねて三千里』
 『赤毛のアン』
 『セロ弾きのゴーシュ』
 『じゃりん子チエ』
等々。
 私が子供の頃に観て、今でも覚えている名作アニメの数々も、高畑氏の手がけた作品であったことを、この時知って、驚き。


 なお、会場内には『アルプスの少女ハイジ』の世界を再現したらしいこういうものも。






 さらに、舞台となったアルムの山、谷、村を再現したジオラマも。











 『アルプスの少女ハイジ』を制作する為に、わざわざスイスにまで出かけたという話も聞いて、「そこまで徹底したのか」と驚きました。
 また、「水木しげる・魂の原画展」でも述べたことがありますが、「天才」とは以下の4条件を備えたものではないか、と私は考えております。

①早くから抜きんでた才能を顕す。
②質と共に大量の作品を遺す情熱とバイタリティを持つ。
③ひとつの分野だけで無く、あらゆる分野や物事に興味関心を持つ。
④自らの専門・得意分野だけなく社会や人生、人間にも関心を持ち、深い考察をする。

 高畑氏もまた、この4条件を備えた天才であったと、この特別展で知りました。
 なお、この特別展は今年(2019年)の10月6日まで開催されているそうです。


 次に3件目。
 JR「原宿駅」前から。






 少し歩いた場所にある太田記念美術館





 浮世絵専門の小規模な美術館ですが・・・今回私がわざわざ関西から東京まで出てきた第一の目的がここにあったのです。
 それが、こういう特別展が先月(2019年8月)まで、開催されていたからです。





 特別展『異世界への誘い』。
 その名の通り、妖怪、霊界、異国(異世界)をテーマに描かれた浮世絵ばかりを展示している特別展です。
 夏休み期間中ということもあってか、小さな子供を連れた家族連れなど、大勢の客で賑わっていました。
 例えば写真のポスターに使われている浮世絵にもストーリーが。年末に海に出てはいけないというタブーを犯して海坊主に出くわした船乗り。だが海坊主から発せられた「怖いか?」という問いに「この世で生きる方がよほど怖い」と答え、見事海坊主を退散させて生還することが出来たという!
妖怪や幽霊等だけでなく、当時は自身の目で見ることができず想像で描くしかなかった異国(外国)も、当時の日本人にとっては異世界だったと。よく見ると実物とは異なる怪しい蒸気機関車の浮世絵とかも、結構面白かったですね(笑)。


 こうして、東京美術館(美術展)巡りを堪能してきました。






 今回はここまで。
 次回は、オタクの聖地・アキバなど、東京での食べ歩きの話を。





*「高畑勲展─日本のアニメーションに遺したもの」のHP
https://www.momat.go.jp/am/exhibition/takahata-ten/




*東京国立近代美術館へのアクセス・周辺地図はへ。




*東京国立近代美術館のHP
https://www.momat.go.jp/




*太田記念美術館へのアクセス・周辺地図はこちらへ。




*太田記念美術館のHP
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/




*『京都妖怪探訪』まとめページ
https://kyotoyokai.jp/




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