どうも、こんにちは。
前回は、この古刹を有名にしている、地獄の閻魔王の裁きを演出した地獄堂までを紹介しました。
今回は地獄堂だけでなく、「地獄だけで無い仏教世界のテーマパーク」としての各スポットを紹介していきます。
地獄堂を出ると、以下のような妙な石が。
試しに頭を突っ込んでみますと・・・釜の音というより、地下に吹く風のような感じの音が。
さらにその近くには、こんなものが。
賽の河原の石積みを体験するコーナーでしょうか。
不器用であまり高くは積めませんでしたが。
地獄から賽の河原、賽の河原から「ほとけのくに(ごくらく)」へ。
その次が「ほとけさまの縁結び」。
仏様と反対側の人影のところに立って写真を撮ると、仏様と赤い糸で結ばれている(ように見える)ということでしょうか。
その奥には‘弘法大師’空海の像が立ち。
そのさらに奥のお堂には。
涅槃仏・・・のようなガラスの塊が。
これは「仏様の原石」だそうで「ゆっくりと心の中の仏様を彫りだしてください」とのこと。
つまりこれを見て、「涅槃仏の姿を思い浮かべろ」ということでしょうか。
次にいろんな像が並ぶエリアに。
招き猫、カエル、布袋など、いろんな像が脈絡なく並んでいる・・・とか思ったら。
それぞれ意味というか御利益があるようです。
次は「ほとけのくに」という地下へ降りる階段が。
多くの石仏に囲まれた静寂な空間があり。
床に描かれた魔方陣のようなものの真ん中に座り瞑想するようです。
瞑想して悟りを・・・いや、これだけで得られるわけないか。
石仏や摂末社の前を通って。
本堂へ礼拝。
本堂の中には、聖徳太子が彫ったというご本尊・薬師如来像と、淡慶作の聖徳太子像の他に・・・。
「首の地蔵尊」という地蔵菩薩像があるそうで。
あの「大坂冬の陣」で、真田幸村が徳川家康暗殺の為に地蔵堂に仕掛けた地雷の爆発により、首が全興寺まで飛ばされたというお地蔵さんだそうですが。
直接見られないのが残念ですが、長い歴史の中で、こういう面白い遺産や宝物も得られていく、というのも面白いですね。
それにしても、徳川家康はたまたま小用で堂外に出たので、地雷の爆発から逃れることが出来たという話ですから・・・やはり天下を取ったり、歴史に名を遺す偉業を成し遂げたりする人物には、並外れた強運というのも必要なのか、とも思えてきました。
境内で最後に訪れたのが「不動雲海」という以下の場所。
ここで不動明王に礼拝をしていきます。
より正式には、この後写経か写仏をするのですが、今回はド忘れ。
・・・次に訪れることがあったらやろうかな。
なお、その日は夏休み最後の日曜日だったということもあってか、境内の「おも路地」という駄菓子も売っている場所で紙芝居がありました。
1個100円以下の駄菓子を買って食べながら紙芝居を観るのは何年ぶり、いや、何十年ぶりかなあ・・・。
地獄堂があるこの寺にふさわしく、若くして死に瀕した小僧さんが地獄の世界を観て回るという話と。
こちらも結構、有名な妖怪話である「さとり」。
あの水木しげる先生も、紙芝居屋をしていた時代もあったというエピソードも思い出しましたが。
ネット動画や携帯ゲームなどの時代にも、地元の子供たちが紙芝居を楽しむなどという、懐かしい光景に出くわすとはねえ・・・。
これはこれでいいものですね。
こういう、地元の人たちの憩いの場所としても親しまれているお寺や、昭和の古き良き時代の雰囲気を残した場所も、まだあったのですね。
ただ、その周辺の商店街を観ると、今の時代の流れもあってか、シャッターの降りた店が幾つも並んでいたのが気になりますが・・・。
こういう場所も、霊場もいつまでも遺っていてほしいと思いますね。
今回はここまで。
また次回。
※ところで2023年の目標で、「新規スポットの記事を最低でも20以上、出来れば30以上書く」としましたが、前回と今回とで12カ所目。
目標まであと8本(8カ所)です。
*大阪平野・全興寺へのアクセス・周辺地図はこちら。
*全興寺のHP
*『京都妖怪探訪』シリーズ