千鳥足こと博多のおいしゃんの独り言

歴史ドラマと時代考証

「歴史ドラマと時代考証」小和田哲男著

NHK大河ドラマの時代考証ば手がけた方の本です。

読んでみたら中々面白か

「へ~」て思うドラマの間違いがいっぱい

ドラマはあくまで史実に基づいたフィクションです。

「本能寺の変」やらでもドラマによって脚色が違うし
実在せん登場人物も出てきます。

ところが放映されたらいろいろと電話で「史実と違う」て
言うてくるげなです。

面白かけんちょっと紹介

「今でこそ越後は「米どころ」
天地人」で「越後は米どころじゃ、酒どころじゃ」
のセリフ、自然に聞こえるばってん
戦国時代はまだそうやなかった。
「米どころ」て言われるごとなったとは
近代それも戦後のことやそうです。


秀吉が小田原城ば攻めるために陣城(じんじろ)ば作るとき
「わしは石垣山に城を作ろうと思う」のセリフ
作者「それはダメです!」

石垣山城は小田原城ば落とした後は廃城になり朽ち果て
江戸時代に石垣だけが残っとうとば見て
後になって地元の人が「石垣山」て呼ぶごと
なったけんこのセリフはおかしいて訂正になった。

同じような間違いで現在「伏見桃山城」て言われる
「伏見木幡城」も廃城になった後で桃が植えられたけんが所以
当事は「伏見桃山城」はありえん・・と
「安土桃山時代」て言うことばも
後からつけた年表用語。

真田幸村
自分でただの一度も「幸村」て著名した文書は無く
「真田信繁」が本当
「真田左衛門佐信繁」または「真田好白斎信繁」

北条早雲も嘘
「伊勢新九郎盛時」が正解。出家してから「早雲庵宗瑞」と号した。
北条は息子の「氏綱」から名乗った。

戦国時代にカボチャもサツマイモも人参も無い
トマトに至っては18世紀から。
竹中直人がアドリブで
「あ~寿司喰いて~天麩羅喰いて~」て言うた時
時代考証の作者は頭抱えたそうです。
天麩羅は日本料理の代表ばってん
なんとイエズス会の宣教師が伝えたげなです。

秀吉の花見の場面
視聴者から「あの花びらはソメイヨシノ」
「秀吉の時代にはおかしい」と
ソメイヨシノは幕末に作られた品種である

戦国時代の馬はポニー並み
背が高かった戦国大名「斉藤義龍」は馬に乗ったら
足が地についたらしい。
徒歩の武士と騎馬武者のスピードはそげん変わらんかったて










戦国時代の歩き方
手と足が今と逆。
右手ば出せば右足がでる「なんば歩き」
ばってんドラマでこれは無理やけん
再現はしません。

信長の比叡山焼き討ち
全山紅蓮の炎に包まれ・・・・
発掘しても焼けた痕跡は無い
ちょこっと焼いただけ

「元亀元年四月信長軍、桜吹雪の中を越前に向け出発」
いかにも有りそうな台詞回しバッテン
旧暦の4月20日は5月20日ごろで桜は散った後

「時は天正10年5月30日」
その歳は29日までしかなかばい!

違うとっても良かりそうばってん
そうはいかんとでっしょうね

時代考証もやおいきまっせんね

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