千鳥足こと博多のおいしゃんの独り言

博多弁と秋

一時は台風の余波もあって夜風も涼しゅうなって

おいしゃん9月になってエアコン無しで過ごせよったとぃ、

なん?またこの暑さ(>_<)

放生会も中州ジャズも始まろうて言う秋真っ盛りのはずのとぃ

ここにきて35℃の暑さは老体には応えます。

放生会(博多では「ほうじょうや」)

全国の八幡宮で行われる殺生禁断の思想に基づいて生類を放つ仏教儀礼ばってんが

筥崎宮の放生会は全国的にも有数の規模の秋祭りですね。

お江戸小説でも亀ば買うて小川に放つ風景やらが出てきますもんね。

以前は博多では「梨も柿も放生会」て言うて秋の果物が出回り

秋の訪れば感じるお祭りで博多おはじき買うて「新ショウガ」ば買うて帰るとが恒例でした。

昔は博多の山笠やらの町単位で筥崎浜に幕だしして宴会やらしよりました。

うちの実家でも住み込みの従業員さんと一緒にチンチン電車に乗って

出かけたものでした。秋風に吹かれ帰りは徒で帰ったことも懐かしいです。

山笠でお世話になったごりょんさんに放生会着物(きもん)て言うて

新しか着物着せて放生会に出向くとが博多の商人のステータスやった時代のありました。

おいしゃんなもっぱら夜店、露店や見世物小屋の世代であります。

何杯飲んでちゃ10円のジュースやら卵の殻いっぱい積んでデモンストレーションする

「東京ケーキ」甘いものが貴重な時代です。

今や外国のファーストフードやらが全盛で昔ながらの綿菓子やお面も

値段聞いてびっくりの時代になりましたやね・・・・

 

さて話題は少し変わって前回、日本語が少しずつ変わりよるってお話ば書きました。

これは博多弁にも言え、本編(このいちへようこそ)もこのBLOGもあえて

「博多弁」で書きよるおいしゃんとしては最近?なことが多ござす。

「ちかっぱ好いとう」「バリ美味(うま)」

こげな言葉は博多育ちのおいしゃんは使いよらんかったもん。

「ちかっぱ」は力いっぱいば縮めたもんで最近の言葉でしょう。

これは「しちゃぁか」にも言えこれは「しちゃろうか」ば

縮めた言葉で若者が使いますね。

一方「バリ」はたぶん博多近辺の言葉の流入やと思います。

博多の今ごりょんさんの標準語博多弁も面白かです・・・・

「なになにしてると?」惜しいです(>_<)

「なになにしてるの?」て言うたら完璧なおしゃれな標準語ですばってんが

最後に「と」ばつけるばっかりにど博多弁やん。

無理に標準語使わんで「なになにしよ~と?」で良かやん?

おいしゃんバリやら使わんもん「ものすご」の方が良ぅ使います。

最近は博多て言うても近辺からの流入者も多く従来の福博の住民の言葉に

入り込んできたものて思います。

最近あんまり使わんごとなったとが「からう(背負う)」やら

「じょうもんさん(美人)」「こうかりもん(目立ちたがり)」

「おっぺしゃん(ぶさいく)」これは熊本方面か?

うちの婆ちゃんは使いよりました。

「そうつく(歩き回る)」「どこばそうつき回りよったとや」

「ほとびらかす(ふやかす)」ほとびらかすはちょっと上級の使い方で

「あの人に良ぉ~とほとびいとき」があります。

これはあの人に染み入っとったら良かことのあるって意味です。

「ふうたんぬるか(いらいらする見ておれない?)」これはもう死語ですね。

「うてあわん(相手にしない)」これはおいしゃんまだ使いますね。

「ね~うておうちゃってん~」「もうあいつはうてあわんどき」

「ふてえがって(まぁなんと!)」はもう博多二〇加(にわか)の世界だけですもん。

「ぎょうらしか(おおげさな)」

「最近の舁山人形は大きゅうなってぎょうらしかもんな~ねぶたのごとある」

「ちゃっちゃくちゃら(どうしようもない)」も死語ですね。

言葉は生き物で歴史とともにどんどん変化していくとが当たり前です。

そげなおいしゃんがてっきり「博多弁」て思いよったとが「ござれん(いない)かった」

これは「おんしゃれんかった(おられなかった)」の丁寧語と思いよったら

福岡の武士言葉「がっしゃい言葉」が語源やった。

「なになにしてください」が「なになにしてがっしゃい」が

「がっしゃい言葉」の所以です。

黒田の武士はもともと岡山地方からの筑前移封やけん黒田の武士が使う言葉は

「がっしゃい言葉」て呼ばれその中から「ござる、ござあらっしゃる」が

博多弁に吸収されて「してござあ、しござあ、ござる「来(き)ござあ」

「ござれん」て言う博多弁になった歴史のありますと。

もともと武士の格式ばった言葉やけん丁寧な博多弁て思うたおいしゃんも

そう的外れやなかったとですね(^^♪

「つか~さぃ」も岡山弁らしかです。

秋の夜長にそげなことば思うて今回はちょこっと博多弁について書きました。

秋の夜長て言うたらなしてか本読みたくなるとは不思議です。

もう読む在庫が無うなったけん、以前買うて面白かった江戸の料理小説シリーズ

「小料理のどか屋人情帖」ば読み返しよります。

「これ作ってんろう」て思う料理が沢山でて来て挑戦しようて思うとります。

そこで相も変らぬおいしゃんの定番の備忘録です。

もうこれは完成品の「吉野家風牛丼」本物と違うとは肉質だけ

薄い米国産の安い脂身の多かバラ肉があったら買い込んで常備します。

上等の霜降りのお肉は合いませんけんね!

決め手は昆布に干しエビ、白ワインです(^^♪

一旦牛肉ば吹きこぼして臭みば抜いて玉ねぎと牛肉ば

合わせ調味料で焚くだけで簡単にできます。

紅ショウガと一味ば振りかけて召し上がれ(^^♪

「パラパラ炒飯」これも完成品です。具はやっぱり叉焼が美味いです。

基本、玉子、葱、叉焼だけで出来上がりです。気分に合わせて

蒲鉾入れたり仕上げにちょこっと酒や醤油、オイスターで味変してます。

これは自家製鶏叉焼ともやし木耳、味玉トッピングの味噌ラーメン

麺と返しはトップバリュー、細麺縮れ麺使ってます。

安い鶏むね肉も叉焼にしたら美味しいですね。

味玉は5分炊いた半熟卵ば味醂醤油に半日漬け込んでます。

もやしは1分シャキシャキが美味いです。

これは今日のお弁当、ご飯はおかかと紅ショウガに味付た海苔弁風。

おかずは品だくさんでサンマ蒲焼、鶏天の甘煮、茄子肉みそに

エビマヨ、たこウインナーです。

今回定番の玉子焼きは入るスペース無しやった(>_<)

事務所にレンジがないけんお弁当箱ばタオルで包んでハンカチで包めば

お昼にはまだ暖かいご飯が食べられます。

こげなこと書きよったらまた炭水化物ば食べとうなります(^^♪

今夜はまだ充てにしめじと茄子、蒲鉾の煮込み食べただけやけん

そろそろなんか作ろうかな?

しかし暑い!エアコン入れろうか?電気代が怖いけど・・・・

 

秋の夜長にチャンチャンです(^^♪


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