「親子では採用できません。市民の目があるので」と人事案件をもってきた職員が迷うことなく言った。
私が交換教師として米国に行ったときに驚いたのは、夫婦で同じ公立学校に勤務するカップルが目立ったことだ。日本の公立学校では、まずあり得ない。
「個人の資質を評価して採用したのだから、夫婦かどうかの個人的な関係は人材確保の妨げになりません」と若い校長先生が笑いながら言った。
ところ変わって、日本の地方都市。
小さな自治体で夫婦が勤務し続けることには、様々なプレッシャーと制約がある。「夫婦で公務員の管理職だなんて許せない。二人合わせた年収は社長並じゃないか」という市民の声を受けて、理不尽な人事が実行される。もちろん、「夫婦のどちらかが管理職になる際、片方は退職勧奨に応じる」などという「決まり」は存在しない。存在しないから、厄介なのだ。
親子関係に至ると、さらに厳しい不文律がある。
子どもが職員採用試験に合格したときは、親は速やかに辞表を書き、職員の座を子どもに譲る。
もちろん、親がいたから子が合格したわけではない。厳正で多種多様な採用試験を経て、高い競争率を勝ち抜いた結果なのだが、「世間はそう見ません」と人事担当者は眉をひそめる。
本当に?
個の資質を尊重する成熟した社会を成立させるために、行政が毅然としてすべきことは何なのか。どの市民批判を甘んじて受け、どの市民批判を尊重するのか。公平性とは何か。
確かに難しい判断なのだが。
↓こちらのブログもお楽しみください。
私が交換教師として米国に行ったときに驚いたのは、夫婦で同じ公立学校に勤務するカップルが目立ったことだ。日本の公立学校では、まずあり得ない。
「個人の資質を評価して採用したのだから、夫婦かどうかの個人的な関係は人材確保の妨げになりません」と若い校長先生が笑いながら言った。
ところ変わって、日本の地方都市。
小さな自治体で夫婦が勤務し続けることには、様々なプレッシャーと制約がある。「夫婦で公務員の管理職だなんて許せない。二人合わせた年収は社長並じゃないか」という市民の声を受けて、理不尽な人事が実行される。もちろん、「夫婦のどちらかが管理職になる際、片方は退職勧奨に応じる」などという「決まり」は存在しない。存在しないから、厄介なのだ。
親子関係に至ると、さらに厳しい不文律がある。
子どもが職員採用試験に合格したときは、親は速やかに辞表を書き、職員の座を子どもに譲る。
もちろん、親がいたから子が合格したわけではない。厳正で多種多様な採用試験を経て、高い競争率を勝ち抜いた結果なのだが、「世間はそう見ません」と人事担当者は眉をひそめる。
本当に?
個の資質を尊重する成熟した社会を成立させるために、行政が毅然としてすべきことは何なのか。どの市民批判を甘んじて受け、どの市民批判を尊重するのか。公平性とは何か。
確かに難しい判断なのだが。
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こういう決まりがあるんだと暫く私は思ってました。あまりにもふつうに行われているので。。。。
ここに記載されている事をたくさんのかたが読んで考えてくれるといいなーと思います。