見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

この夏初めての・・・

2008-08-06 23:29:35 | 北海道の風景
今日も暑かった。
半袖になったのは昨日に続いて2日目。

東京から来た霧多布の常連さんが、お寿司をご馳走してくれると言った。
「え?ここにお寿司屋さんがあるんですか?」知らなかった。
「じゃあ、もちろん、生ビールもあるんですね」
思わず笑顔になる。
こんなことに嬉しいのは、乾いているせいかもしれない。

行ってみて初めて、飲食エリアが役場の近くにあることを知った。
通りすがりではわかりにくい場所だが、
翌早朝の昆布漁が中止だと決定した夜は大いに賑わう一帯なのだという。



今夜は、通りを歩く人影は見えない。
こじんまりとした寿司屋ののれんをくぐると、客は誰もいなかった。
小上がりで、この夏初めての生ビールを傾ける。
細かい泡が喉にしみて涙が滲みそうだ。

「北海道の海辺のお寿司屋さんのお刺身」に期待した。
ツブ貝をかむとコリコリ音がする。
花咲ガニの卵「カニコ」がプチプチと歯に応えて楽しい。
地元の秋刀魚は、油がのってとろけるようだ。

でも、東京出身の男性たちは声を潜めて言った。
「築地の料亭の刺身の方が美味しい、ということはよくあるんですよねぇ」
「・・・」
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2 コメント

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味ってものは…… (きようこ)
2008-08-10 11:30:33
海辺のお刺身のほうが美味しいに決まってる。だって味というのは、土地の匂いと人々の情でできてると思う。東京の男どもって、味も情もないのかねぇ。
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美食家 (貧乏人)
2008-08-11 02:02:11
例えば、ワインの香と味だけで、その価値がわかるような舌と鼻をもちたいと思うのですが、やはり、美食家はその感度も違うということでしょうね。
「通」になるほど、美味しいものを食べてみたいです。
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