見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

野生化した洋ナシ

2008-10-21 21:42:20 | 北海道の風景
湿原の庭のかたすみに、洋ナシの木があることに気づいた。

蚊以外の吸血昆虫がいなくなったので、広い湿原の庭を散歩することもできるようになった。
歩いていて、ふと見上げた木に実がたくさん下がっていることに気づいた。



黄金色の小さな実を、私はキーウイだと思った。
実は似ていたが、キーウイの木は見たことがない。

かじってみると、こりっと固くてほんのり甘味があった。
東南アジアの露天でよく売られている洋ナシの味だ。
20年以上前にこの場所で農耕をしていた住人が残していったものだった。

1本の木の枝枝に所狭しと実っている。
白ワインで煮てみようか。
ジャムはどうだろう。



前の住人の人たちは、今頃、
「あの湿原の家のナシはどうなっただろうねえ」などと懐かしんでいるかもしれない。
秋の恵みをありがとうございます。




カラスたちも群がって嬉しそう。彼らが地面に突っつき落とした実は、エゾジカのごちそうになっている。

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