湿原の冬

年末が近くなったので、次の旅の準備のために浜中に戻った。

北海道は確かに寒いが、家の造りが驚くほどしっかりしているために、
ストーブ一つ焚くだけで、家中がぽかぽかと暖かい。

信州の実家も二重サッシなのだが、同じ二重サッシでも家の構造が異なるために
保温効果は格段に違う。
壁や床に15センチの厚さの発泡スチロールを入れてあるというのも北海道仕様だろうか。

北海道でも、太平洋側地域の雪は比較的少ない。
とは言うものの、外気は寒く、湿原の庭に掘った池は完全に結氷する。



いつもはほとんど池には近づかないタンチョウも、
結氷した池の上は嬉しいのか、ぽんと乗ってゆっくり歩き回っている。
乗る勇気を出したのは、オスだろうか、メスだろうか。