見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

恋しいトイレの無料サービス

2007-08-10 21:47:13 | 欧州
旅に出て、小銭がないとトイレに入れない場面が多くなった。
観光バスの客が休憩で立ち寄る個人商店のトイレに、わずかな使用料を払うのはマナーだろう。が、公共の公園や駅の有料トイレに順応するにはやや時間が必要だった。
これまで歩いてきた欧州のトイレの多くが有料である。たいてい1回100円前後。公共の場は、小銭を入れて入り口が空くオートマティックなシステムでコイン以外は受け付けない。使用できるコインの種類も限られているので、予め用意しておかないとトイレの入り口でべそをかくことになる。
民間経営のレストラン等では、入り口で人が徴収していたり、お皿が置いてあったり。コイン式ドアではないので、支払わずに使用している人もいる。
大道芸人へのチップと同様、常にポケットに小銭を忍ばせる習慣ができてからは困らなくはなった。が、隣国からバスで入国してきた旅人が、通貨両替しないままターミナルで急に使用したくなったときはどうするのだろう、などと心配になったりするが、そんなことを想像するのは私だけかもしれない。
日本でも公共施設の有料トイレは増えてきているが、無料に比べると設備やインテリアに差別化の配慮がされていたり、無料も施設内にあったりと、まだ一般的とは言えない。
日本のM市では、商店の「おかみさん会」が、ホスピタリティー・キャンペーンのひとつとして『店のトイレを気軽にご利用ください』というサービスを推進している。覚悟のいるサービスなのだと改めて思う。
トイレ管理にもコストはかかる。借りるものが使用料を払うのは当然なのだろう。が、それでも、公共の場に無料トイレの多い日本の環境が恋しい。


↑スウェーデン郊外バスターミナル

↑ハンブルグ中央駅

↑コペンハーゲン大通り

↑デンマーク郊外の公園:カプセル内完全洗浄する優れもの(?)

↑ポカラ(ネパール)の観光地

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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トイレの本 (ワイン)
2007-08-16 22:55:52
トイレ事情の本をどこかで見たような気もしますが、確かに文化ですね。toraさんのコメントをいただいたので、元気を得てもう少し、トイレについて書いてみようと思います。
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お元気ですか? (tora)
2007-08-16 22:47:34
こんにちは。
久しぶりの書き込みですが、ちょうどトイレが話題の回で恐縮です。
私は今でも後悔しているのですが、私が体験した各国のトイレ事情を詳細にレポートして出版していれば、きっとベストセラーになったと思うのですが・・・
売れませんか、これは?
でもトイレのあり方は、その国の大切な文化ですよね。論じはじめたら切りがない。
ウォシュレットが、今や日本の文化なんだから。
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