昨夜は、久しぶりの先輩諸氏と夕食を共にした。
古くからの繁華街の奥座敷にあるこじんまりとした料亭。
南側のガラス戸の外に小さな庭園が整えられた床の間付の部屋は、
今の私には不相応な場のような緊張感に包まれた。
近況、地方政治情勢、県内企業の経営動向、そして生き方の哲学…
話は取り留めもなく広がり、狭まり、アルコールが回って話の焦点が曖昧になる頃に、お開きとなった。
料亭から表に出て、馴染みの店の近くにいることに気づいた。
一通りの会席料理を済ませたはずなのに、カオニャォ&ラープガイが食べたくなった。飲んだ後に、食欲が刺激されたのは初めてだ。
コックは何度か入れ替わっているのだが、この店のラープガイの味はいつも私の好みだ。オーナー夫妻の味へのこだわりが、コックにしっかり伝えられているのだろう。
アルコールに浸った足取りで路地裏の階段を上り、久しぶりのアンニュイな空間に足を踏み入れた。
カウンターが女性客で埋まっていた。
一人の女性が気を利かせて横にずれ、真ん中席が空けられた。
ずれて右に座った彼女は、夫がパキスタン人だと言った。
以前、予定外にイスラマバードのホテルに泊まったことを思い出し、彼女と話が盛り上がった。
左に座っていたのは、精力的に活躍している若手議員だった。
彼女と他愛のない地方政治談義を楽しんでいるうちに、つやつやとしたカオニャォ(蒸かしたもち米)と赤唐辛子いっぱいのラーブガイ(鶏の挽肉の香草サラダ)が運ばれてきた。
炊きたてのもち米の香りとつやが食欲を刺激する。
美味しいカオニャォを出すタイ料理店は少ない。
東京でも信州でも、メニューに入れない店の方が圧倒的に多い。
珍しく置いている店に出会って喜んだところ、時間が経ち黄色く変色しかけたカオニャが出てきて、悲しい気持ちで口に運んだこともある。
松本市で気に入っていたタイ料理店では、「通常メニューにはおいてないけれど、前日までに連絡をくれれば炊いておきます」と、とても良心的だったが、いつも思い立って行くので、事前連絡は不可能だった。
この店は、いつ行っても必ずカオニャォは準備されている。
それだけで、日本一のタイ料理店だと私は思ってしまう。
東北タイの素朴な料理が絶品の店なのだ。
カウンターに座った女性たちは、話し上手なカウンター内のオーナーと尽きることのない対話を楽しみ、ビールや焼酎グラスを傾けている。
居心地のいい馴染みの店があるというのは、贅沢な幸せに違いない。
古くからの繁華街の奥座敷にあるこじんまりとした料亭。
南側のガラス戸の外に小さな庭園が整えられた床の間付の部屋は、
今の私には不相応な場のような緊張感に包まれた。
近況、地方政治情勢、県内企業の経営動向、そして生き方の哲学…
話は取り留めもなく広がり、狭まり、アルコールが回って話の焦点が曖昧になる頃に、お開きとなった。
料亭から表に出て、馴染みの店の近くにいることに気づいた。
一通りの会席料理を済ませたはずなのに、カオニャォ&ラープガイが食べたくなった。飲んだ後に、食欲が刺激されたのは初めてだ。
コックは何度か入れ替わっているのだが、この店のラープガイの味はいつも私の好みだ。オーナー夫妻の味へのこだわりが、コックにしっかり伝えられているのだろう。
アルコールに浸った足取りで路地裏の階段を上り、久しぶりのアンニュイな空間に足を踏み入れた。
カウンターが女性客で埋まっていた。
一人の女性が気を利かせて横にずれ、真ん中席が空けられた。
ずれて右に座った彼女は、夫がパキスタン人だと言った。
以前、予定外にイスラマバードのホテルに泊まったことを思い出し、彼女と話が盛り上がった。
左に座っていたのは、精力的に活躍している若手議員だった。
彼女と他愛のない地方政治談義を楽しんでいるうちに、つやつやとしたカオニャォ(蒸かしたもち米)と赤唐辛子いっぱいのラーブガイ(鶏の挽肉の香草サラダ)が運ばれてきた。
炊きたてのもち米の香りとつやが食欲を刺激する。
美味しいカオニャォを出すタイ料理店は少ない。
東京でも信州でも、メニューに入れない店の方が圧倒的に多い。
珍しく置いている店に出会って喜んだところ、時間が経ち黄色く変色しかけたカオニャが出てきて、悲しい気持ちで口に運んだこともある。
松本市で気に入っていたタイ料理店では、「通常メニューにはおいてないけれど、前日までに連絡をくれれば炊いておきます」と、とても良心的だったが、いつも思い立って行くので、事前連絡は不可能だった。
この店は、いつ行っても必ずカオニャォは準備されている。
それだけで、日本一のタイ料理店だと私は思ってしまう。
東北タイの素朴な料理が絶品の店なのだ。
カウンターに座った女性たちは、話し上手なカウンター内のオーナーと尽きることのない対話を楽しみ、ビールや焼酎グラスを傾けている。
居心地のいい馴染みの店があるというのは、贅沢な幸せに違いない。
本当に、充実した時間だったのでしょうね。
F君とも、「ゆっくりIさんとその仲間たちと、
一杯やりたいね!」と、昨日も話していました。
時代は、確実に進んでいます。きっと!?
行動した分は、前に半歩でも進んだと、
お互いに確認しあっている日々です。
焼酎も、そろそろお湯割りが恋しくなる季節でしょうか。
私も市川さんのような考える時間がほしいですが、なかなかそうもいかず、毎日何かにおわれるように生活しております。