家の周囲の湿原に、エゾジカの姿が増えてきた。
家から外に出ると、
庭先で草を食んでいたシカたちが、一瞬動きを止め、
こちらの動きを正視した後、白いふさふさしたお尻を見せて飛び去る姿は可愛い。
・・・と思っていたのだが。
そろそろ、枝豆が食べごろになる時期。
楽しみにして、魚網を張り巡らした小さな畑に入ってみて、愕然とした。
目の前にあったのは、きれいに葉と実が消えて枝だけになった植物。
大豆、ピーマン、トマト・・・の影もない。
よくぞここまでと思うほど、見事に葉がない。
ふっくらとしていた枝豆ももちろん、ない。
ほんの小さな実が残されていたから、「ピーマンだった」とわかるのだが、
ただ枝だけ残ったものが何であったのか、思い出すのに時間がかかった。
丈夫な魚網は破られていない。
どうやら、人が出入りするために組んだ合わせ口から入ったらしい。
賢いのはサルだけだと思っていたが、シカも侮れない。
畑の隅々にコロコロした黒い糞が残されている。
鳥獣被害に悩む農家の方々の心情にわずかに触れた気分。
これが、生活を支える収穫物だったら頭を抱えるところだろう。
荒れた畑の真ん中で、無傷だったのは、青ジソと小さなセロリ。
ふさふさと成長したひと株が、不自然なほどしっかり残っている。
香草類は、シカの口にあわないらしい。
仕方ない。
今日から青ジソづくしのメニューを考えよう。
青ジソスパゲッティ、ジソ巻き鳥、青ジソチャーハン、青ジソ大根サラダ、青ジソ・・・
家から外に出ると、
庭先で草を食んでいたシカたちが、一瞬動きを止め、
こちらの動きを正視した後、白いふさふさしたお尻を見せて飛び去る姿は可愛い。
・・・と思っていたのだが。
そろそろ、枝豆が食べごろになる時期。
楽しみにして、魚網を張り巡らした小さな畑に入ってみて、愕然とした。
目の前にあったのは、きれいに葉と実が消えて枝だけになった植物。
大豆、ピーマン、トマト・・・の影もない。
よくぞここまでと思うほど、見事に葉がない。
ふっくらとしていた枝豆ももちろん、ない。
ほんの小さな実が残されていたから、「ピーマンだった」とわかるのだが、
ただ枝だけ残ったものが何であったのか、思い出すのに時間がかかった。
丈夫な魚網は破られていない。
どうやら、人が出入りするために組んだ合わせ口から入ったらしい。
賢いのはサルだけだと思っていたが、シカも侮れない。
畑の隅々にコロコロした黒い糞が残されている。
鳥獣被害に悩む農家の方々の心情にわずかに触れた気分。
これが、生活を支える収穫物だったら頭を抱えるところだろう。
荒れた畑の真ん中で、無傷だったのは、青ジソと小さなセロリ。
ふさふさと成長したひと株が、不自然なほどしっかり残っている。
香草類は、シカの口にあわないらしい。
仕方ない。
今日から青ジソづくしのメニューを考えよう。
青ジソスパゲッティ、ジソ巻き鳥、青ジソチャーハン、青ジソ大根サラダ、青ジソ・・・
アメリカの開拓時代。畑の作物を食べに来る小鹿を、主人公の少年が涙をためながら撃つラストシーンが印象的でした。
そこのシカは、しあわせですね。
それも一つの風景として優しく見られているように感じます。