見果てぬ夢

様々な土地をゆっくりと歩き、そこに暮らす人たちに出会い、風景の中に立てば、何か見えてくるものがあるかもしれない。

歴史的建造物の活用

2007-09-21 07:40:18 | 欧州
通りにそそり立つゴシックやバロック調の建造物に、歴史を感じる欧州の各都市。
しかし、これらの歴史的建造物の保存のために、各自治体は建物の改築や建替えにいくつかの条例で縛りをかけいてはいるが、使い勝手がいい建物ばかりとは言えず、活用する側の市民や業者もかなりのコストや知恵を投入している。

プラハの一角で、完全に建物を取り壊している工事風景に出会った(トップ写真)。太い鉄パイプで両脇の建物を支えながら間の建造物を撤去したのだ。
古い欧州都市では、一つのブロックでは壁面を完全接触して建てるために、いずれかの建物を壊すときには、両脇の建物をを支える力が必要な場合がある。高度な建築技術が必要とされるに違いない。


↑ 立派な石像彫刻の残る道路側の壁だけを残して活用して、新しいホテルを建築中(ブダペスト)


↑1階(日本の2階)にあるホステル。頑強な大扉の脇にあるダイヤル10をプッシュするように表示されている。


↑屋根裏部分をきれいに改築したホステル。


↑カラフルな壁画の残る芸術的建造物の最上階の部屋の窓に、「売ります」の広告。



↑ブルジョアジーの旧マンションはフロアーや部屋ごとに賃貸され、ホステルやアパートなどに活用されている姿も目立つ。


↑部屋ごとに、買った人の独自のインテリアでリフォームし、個性的なバルコニーやブラインドで統一性がなくなった概観。


↑改築時、窓から壊した石材やコンクリートを落とすため、取り壊し工事の間、滑り落ちる石材の音で付近の騒音が激しい。
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