今日の夕食当番は私のようです。別に真恵子様から明白な命令があった訳ではありませんが、支度を始めるべき時間になっても身動き一つしない時は、私が作ることになっています。そうなっているんです。
それにたまに私が炊事をしないと、食材がまとめてダメになってしまいます。前にも書きましたが真恵子様の頭の中に時間軸は存在しません。その時食べたいと思ったもの、作りたいと思ったものを作る。一方で買い物は、その時目に付いたものを買う。今週は菜っ葉が真恵子様的には流行りのようです。キャベツ1玉、白菜2ツ、レタスとサニーレタス、ホウレンソウ2束は2日間に渡って仕入れ、加えて小松菜も、さらに真恵子様の実家から頂いたタラの芽。
これが問題でした。貰ってきてからすでに1週間です。貰って来たのを見た瞬間に、「これは料理せずに終わるんだろうな」という感触はありました。なのでこの1週間、折に触れ「タラの芽ってどうやって食べるの」「タラの芽は天ぷらがいいのかな」などと1日おきに真恵子様に伝えていました。そして今日は私が夕食を作る。なので呟くように言いました。決して大きな声ではなく
「タラの芽まだあるなぁ。」
みるとすでに黄色くなっています。
「う~ん、まだ大丈夫かなぁ。」
するとソファーで横になってテレビを見ていた真恵子様が、ガバッと起きてキッチンに近付いてきます。しまった!と思った時にはもう遅かった。
「いやなら捨てりゃあいいでしょ!!」
と言いながら私の手から黄色いタラの芽の入ったビニール袋を取り上げ、横のゴミ箱にバサンッと突っ込みました。そしてドスドスと足を踏み鳴らすようにソファーに戻っていきます。
だめだなぁ、まだ真恵子様のご機嫌を上手に取ることができない。
みんな自分に帰って来て、自分の寿命を縮めるんだぞ。
分かっています。分かっているけど、ついやってしまうのです。
それにこんな生活なら、そんなに長生きしなくていいです。
それにたまに私が炊事をしないと、食材がまとめてダメになってしまいます。前にも書きましたが真恵子様の頭の中に時間軸は存在しません。その時食べたいと思ったもの、作りたいと思ったものを作る。一方で買い物は、その時目に付いたものを買う。今週は菜っ葉が真恵子様的には流行りのようです。キャベツ1玉、白菜2ツ、レタスとサニーレタス、ホウレンソウ2束は2日間に渡って仕入れ、加えて小松菜も、さらに真恵子様の実家から頂いたタラの芽。
これが問題でした。貰ってきてからすでに1週間です。貰って来たのを見た瞬間に、「これは料理せずに終わるんだろうな」という感触はありました。なのでこの1週間、折に触れ「タラの芽ってどうやって食べるの」「タラの芽は天ぷらがいいのかな」などと1日おきに真恵子様に伝えていました。そして今日は私が夕食を作る。なので呟くように言いました。決して大きな声ではなく
「タラの芽まだあるなぁ。」
みるとすでに黄色くなっています。
「う~ん、まだ大丈夫かなぁ。」
するとソファーで横になってテレビを見ていた真恵子様が、ガバッと起きてキッチンに近付いてきます。しまった!と思った時にはもう遅かった。
「いやなら捨てりゃあいいでしょ!!」
と言いながら私の手から黄色いタラの芽の入ったビニール袋を取り上げ、横のゴミ箱にバサンッと突っ込みました。そしてドスドスと足を踏み鳴らすようにソファーに戻っていきます。
だめだなぁ、まだ真恵子様のご機嫌を上手に取ることができない。
みんな自分に帰って来て、自分の寿命を縮めるんだぞ。
分かっています。分かっているけど、ついやってしまうのです。
それにこんな生活なら、そんなに長生きしなくていいです。