ある意味、察知能力なのでしょう

真恵子様は金を出して買ったものをそのまま放置するという事が良くあります。多くは化粧品。一度使って気に入らなければ大量に残して放置です。昆布シャンプー、美顔器、電動歯ブラシ・・・
その一つにCD がありました。なぜか無名歌手の演歌のアルバム。買ってきたのはもう20年以上前で、それ以来聞いているのを見た事がない。でもCD ラックの特等席に陣取っています。正直、邪魔でしょうがない。私自身のCD も少しづつ整理しており、そのついでのこの演歌CD を捨ててしまいました。不燃ごみの袋にポイと。だって全く使っていない物だし、今後も聞くとは思えないので。
これに真恵子様が気が付いてしまいました。ゴミ袋を引っかき回したのでしょうか。それとも私が捨てるのを見ていたのでしょうか。当然、目を吊り上げて怒ります。
「私のＣＤを捨てたでしょ！なんで捨てるのよ！」
「スイマセン。買いっぱなしで聞いているのを見た事もないし、もういらないかなと」
「いるわよ！いつか聞くのよ！」
「20年聞かないＣＤは、今後20年も聞かないと思いますよ」

まあ、これは私が悪いんです。何が悪いって、捨てたＣＤを真恵子様に見つかるような捨て方をした事がいけない。見つからなければ真恵子様は一生気が付かないで終わったはずです。もちろんあのＣＤを聞くために探すなんて事もない。でも見つかっちゃえば山ほど文句をいいますよね。
その後も延々と罵詈雑言を浴びせ続けた真恵子様。スイマセンでした。以後気を付けます。m(__)m

そのうちに火事出しますね

真恵子様は２,3か月に１度、火事を出しかけます。ある時は鍋にガスレンジの火を掛けたまま放置、ある時は電気ホットプレートを空焚きしてその場を離れる。何度注意しても直りません。直す気がないんです。なので我が家の鍋は定期的に捨てられ、新品に代わります。それも不思議な事に高い鍋ばかりをダメにします。
ある時は圧力鍋。これは２つもやられている。ある時は厚底で保温性のよい「ほっとけ鍋」と言う商品。細火で掛けておけば煮物に最適という歌い文句ですが、そんな物を真恵子様に使わせたらあっという間に黒焦げです。火を掛けたままどっかへ出掛けちゃうんですから。何回か黒焦げにさせて（その度に掃除するのはもちろん私）とうとう最後には変形させて廃棄。火事にならなかっただけマシと考えなければいけないのでしょうか。

そして今日はホットプレートでした。週に三日ある真恵子様の夕食担当日、今日はカキ鍋だそうです。準備をしている間はもちろん真恵子様と目を合わせない方がいいので、私は自室に籠ります。もう普段なら食事が始まる時刻になってリビングに下りて行くと、テーブルにはホットプレート。まだ鍋は乗っていないが、なんとスイッチが入っていてチンチンです。またやらかしていますね。上に燃える物が乗っていなくて良かった。
「ホットプレートのスイッチが入りっぱなしだよ。気を付けなさい。」
効果などないと分かっていますが、一応注意しました。すると
「はぁ？私、スイッチなんか入れていないわよ！」
何度も聞きなれた返事が返ってきます。やれやれ...
「あなたが出してあなたがコードを繋いだんですよ。他の誰がスイッチを入れるの？」
「入れてないってば！箱からだして繋いだだけよ。」
「それは当たり前でしょ？箱から出した時にスイッチがずれたんですよね？」
「そんなもん知らないわよ。そんな簡単にスイッチが入る物を買うのがいけないのよ！あんたが買って来たんでしょ！」

やれやれ、いつものパターンですね。真恵子様はどんな時にもミスを認めません。自分は完全ですから。悪い事は全て私のせいです。なので反省もしなければ、行動を改める事もない。何度でも同じ過ちを繰り返します。
そのうちに火事を出しますね。火災保険に入らなければ。。。